実施内容

前編はこちら

佐呂間町の酪農について触れてきた2日間。最終日の3日目は、カントリーサインにも用いられている「カボチャ」と、地元のこども新聞ではよく題材にされる「シソ」の加工現場を見学しました。

まずはカボチャ!
佐呂間町のカボチャは、そのままではスーパーに出回ることはありません。道内各地から集められたカボチャと一緒に「カボチャフレーク」や「カボチャパウダー」に加工され、輸入品や特産品が取り扱われるお店や、乳幼児の製品が取り扱われるお店などで販売されます。
道内でカボチャだけを加工する工場は他になく、道内唯一だそうです。使用されるカボチャは、糖度の高いものだけを厳選しているので、添加物や調味料を一切使わずに甘くて美味しい「カボチャフレーク」や「カボチャパウダー」が作られています。


続いてはシソ!
佐呂間町で作られているシソは苦みが強く、食用には向かないのですが、シソ油として加工すると香水の材料として使われるような高級品に変身します。しかも、シソ油を作っている市町村は日本で道内の5市町村だけ!


シソ油用のシソを作っている農家さんは、町内でも数少なく、後継ぎ問題や共同で使用している機械の老朽化により、存続がままならない状態です。そのため、3年後の2025年に佐呂間町でのシソ油を作ることをやめてしまうそうです。


最後に3日間を振り返りました!
1日目のチェックインから懇親会までの時間で始まった町内探検では、町の歴史を町の建物や景色と紐付けて説明していただいたときの説明がとてもわかりやすかったという感想が出ました。


2日目の、酪農家になることが幼い頃からの夢でたくさん苦労しながらも、酪農家になることができた山口さんの体験談から挑戦することの大切さを知ることができたという感想が出ました


体験のプログラムでは目的としていなかった、「人のつながり」や「暮らし」、「働き方」などに注目している意見もたくさんありました。

【おまけ】
プログラム外の体験!
サロマ湖で盛んな帆立養殖の出荷まであと一年の帆立の耳に穴を開けて、綱に吊るして、のしに縛る「耳吊り」という作業の体験を行いました。体験の最後には、出荷する帆立を船の上で食べました。


(記事を書いた人:よこみく)

参加者の声

佐呂間町と言えばサロマ湖!というイメージが強く、農業が盛んな地域とは知らなかったのですが、酪農を中心に畜産業や畑作などが営まれていることを学びました。初めて見た「シソの搾油作業」が強く印象に残っていて、蒸している時にシソの葉から出るポカポカした蒸気と独特な香りであたたかい気持ちになれました。
また、町の未来や農業の未来を見据えて、まちづくりに一生懸命な方が多いと感じました。私も自分が暮らしている町で何かアクションを起こしたいと思うのと同時に、継続して佐呂間町と関わっていきたいと思いました。(りょーへー)