実施内容
【2025/10/11】
札幌市から長時間の移動を経て、まず標津サーモン科学館に到着しました。標津で活動を行っているTOMOSの皆さんと顔合わせを行った後、館内を見学しました。「鮭の聖地」標津の歴史や、鮭の豆知識などさまざまなお話を伺いました。館内には様々な生き物がいたのですが、チョウザメに手を食べられるという体験ができる場所があり、実際に食べられてきました。時間が経った今でも、その何とも言えない感触が忘れられません。

夜には標津の方々と交流会を行い、標津の鮭やあさりなど、美味しいご飯をお腹いっぱいいただきました!皆さんとたくさんお話をして「本当に標津が大好きなんだな」と感じた初日でした。(モエ)
【2025/10/12】
2日目は、TOMOSの皆さんが定期的に行っている野付半島のごみ拾いに帯同しました。ごみ拾いの前に、野付半島の自然環境や現在の課題などについて、野付半島とその周辺で環境保全に取り組んでいるNPO法人野付・エコ・ネットワークの方からお話をいただきました。特に「羅網ジカ」と呼ばれる海岸に打ち上げられる漁網が角に絡まった状態のシカの存在などは、このあとのごみ拾いの意味を考えるうえで重要な知見となりました。ごみ拾いは3グループに分かれて、道路沿いや海岸のごみ拾いを行いました。当日は波が高かったこともあり波打ち際までは近づけませんでしたが、それでも海岸付近では漁網を中心に多くの漂流物を回収しました。(ひろと)

野付半島を出て向かったのは、ポー川史跡自然公園。一面に広がる湿地の中を歩いていくと、伊茶仁(いちゃに)カリカリウス遺跡に辿り着きました。「カリカリウス」というのはアイヌ語で「くねくね曲がった」という意味らしく、くねくね曲がった川の周辺に竪穴住居跡がたくさんありました。

ほとんどの家の跡地から鮭の骨が見つかったという話を聞き、標津が鮭の聖地として栄えてきたということを実感しました。(モエ)
【2025/10/13】
最終日、参加したメンバーのうち2人は早朝3時前に集合し、鮭漁の船に乗せていただきました。

最初は漁師さんの作業を見学していたのですが、途中からは網の引き上げをお手伝いさせていただきました!想像以上に重たい網に苦戦していたら、なんと100kg近い石が網を突き破り中に侵入していました。その場で網を縫う漁師さんが「年に1回あるかないかの出来事だ」と言っていて、とんでもないレア体験をしてしまったということを知りました。船酔いに苦しめられましたが、リアルな現場を見学することができたので、乗ってよかったなと心から感じました。(モエ)
この日、鮭漁に行かなかったメンバーは漁港の見学からスタートしました。これから取引される鮭やブリなどの魚を見た後、漁港に次々と戻ってくる漁船の作業を見学しました。帰ってきた漁船は漁港で鮭の雌雄を婚姻色の発色によって選別され集計されるのですが、船によって集計や報告の方法に特色があって興味深かったです。

その後、いただいた魚を地元の方のご指導の下、切り身にしました。

捌いたばかりの魚介を朝食としていただきながら、活動の振り返りをTOMOSのみなさんと行いました。それぞれがお話しする中で標津町やTOMOSとしての活動、今回のプログラムに対する思いを知る良い時間になりました。

最後にTOMOSのメンバーのひとりが行っているゲストハウスを見学し、ゲストハウスでお客さんへの案内やゲストハウスを始めるに至った経緯などを伺いました。

本プログラム全体を通して観光客や関係人口を含めた外から訪れる人との関係、そしてTOMOSのような地域団体の存在の価値が自然に勉強できたプログラムでした。(ひろと)
参加者インタビュー
Q:今回のプログラムに参加しようと思ったきっかけや理由を教えてください。
まお:今回のプログラムに参加するまで、標津町には訪れたことはありませんでしたし、名前も聞いたことがありませんでした。しかし、隣町である別海町に母の友人が住んでいることもあり、「野付半島」「北海しまえび」といったワードには聞きなじみがありました。その近くにあることから、どのような地域なのかとても知りたくなり参加を決めました。また、以前からつながりのあるTOMOSの方々が、どのような想いで活動をしているのか、標津町のことをどのように考えているのか直接見て感じたいと思ったことも理由の一つです。
Q:参加する前に標津町に持っていたイメージはありますか?
春風:昨年度のGREEN DAY※でTOMOSの分科会に参加し、その時に標津町のことを知りました。その時の分科会のテーマが「ホタテ」だったので、ホタテの町という印象が強かったです。燃やせるごみのごみ袋に分別例としてホタテの殻の絵が描かれていたり、その場でホタテを剥いて食べさせていただいたりしたことが思い出に残っています。
※道内の青年層が集まり、講演会・ディスカッション、スキルアップ講座等を通して”これから”の北海道を考えるezorockで行なった勉強会。
Q:参加してみてどうでしたか
春風:今回のプログラムで初めて標津町へ行ったのですが、帰る頃には自分にとって第二の故郷のように感じていました。町の歴史や特産品など、町について知るだけでなく、TOMOSの皆さんと会話する時間がたくさんあり、その町に住む人を知れたことで故郷のように感じているのだと思います。
自分にとって新たに帰りたい場所ができたことが、本当に貴重な経験になったと思います。標津町はもちろんまた行きたいですが、さらに標津町周辺の地域についても知りたい、行ってみたいと思うようになりました。
まお:とても深く、濃い3日間でした。今回のプログラムの中で、TOMOSの方々がどのような想いで活動されているのか、今後どのような地域になっていってほしいのか。実際に住む人の生の声を一緒に活動をする中で伺うことで、自分が今後どのようなことをしたいのか、どんな地域になってほしいのか考えるきっかけにもなりました。TOMOSの方々が、「来てくれて本当にありがとう」と言ってくれた時はこちらこそありがとうございましたという気持ちと、地域のために一生懸命取り組んでいる方々がたくさんいる標津町のことをもっと知りたいと強く思いました。活動でもプライベートでも絶対にまた訪れたいと思っていますし、今回できた繋がりを大切にしていきたいです。
今回の活動を現地で受入れていただいたTOMOSの皆さんにも、いくつか質問をしてみました
Q:今回のプログラムをやろうと思ったきっかけはなんですか
TOMOS:ezorockさんと過去に実施した標津町の魅力や課題を考える「標津まちづくりプログラム」が凄く楽しくて、またやりたい!と思ったのがきっかけです。また、団体(TOMOS)設立当初から「ごみ拾い」を通じて交流の輪を広げられたら良いねと話していて、そこを組み合わせて何かできないかなと考え、今回のプログラム実施に向けて動き出しました。
Q:プログラムをやってみてどうでしたか
TOMOS:毎月のごみ拾いの延長かと思いきや、人数が増えると必要になる調整やお金の問題など、意外ととっても学びが多かったプログラムでした。来てくれたみんなが帰ってからも標津に関心を持ってくれているのがとても嬉しいです!
Q:新たにやってみたい活動はありますか
TOMOS:年に1回程度のペースで外部の人を招き、ごみ拾いをしながら地域のことを考えるイベントを継続していきたいと思っています。また、拾ったごみを使ったグッズ作りにも挑戦したいです。
