実施内容

▶5/10
この日は初めて、浜益の住民の方々に私たちの活動拠点「はまますベース」へ訪れてもらう、お披露目会が行われました。天気はあいにくの雨でしたが、9人もの住民の方が来てくださいました。内覧を終えたあとは、住民の方たちと昔の浜益の様子などを話題にお話ししました。はまますベースになる前に住んでいた方からの当時の様子のことなど、面白い話からためになる話など、全部聞くには時間が全然足りませんでした。帰りには「ありがとう」「また来たい」など、うれしいお言葉が聞けてとてもよかったです。

▶5/11
この日の午前中は、浜益区群別(くんべつ)地区で行われた海岸清掃に参加しました。朝は曇り空で時々小雨も見られましたが、清掃が始まった瞬間に空が晴れ間を覗かせ、快調なスタートとなりました。落ちているごみの中には、なんでこんなものが⁉とびっくりするようなものも多く、炊飯器が丸々出てきたときは思わず声が出ました。参加者の皆さんと協力しながら順調にごみを集めていき、どんどん海岸がきれいになっていく様子が目に見えて分かるのはとても気持ちがよかったです。

午後からはまますはまますベースに戻り、花見をしました。おにぎりや行者ニンニクなどの山菜、朝市で買ったサバ、ニシンなどメニューが大変豪華で、おなかがぽってり膨らむほどたくさんいただきました。桜が散り始めていましたが、チラチラと舞う花びらがまさに春の雰囲気を演出していました。その中で活動に参加したメンバーたちがワイワイ賑やかに交流を楽しんでいて、素晴らしい花見になりました。花見が終わってからは、以前地域の方に教えていただいた桜の名所に足を運びました。中央小学校という今では廃校になってしまった場所と、実田(みた)という地区にある自治会館です。葉桜でもかなり見ごたえがあり、特に中央小学校では、かつてここではしゃいでいたであろう子供たちの面影が見えてくるようで、少し切なくなりました。

▶5/17-18
虫たちの声もにぎやかになってきました。この日の活動では、まず、はまますベースのリビングのワックスがけをしました。物をすべて部屋の外に出し、掃き掃除や掃除用シートでの拭き掃除、さらに洗剤での拭き掃除などを入念に行いました。そこからようやくワックスを雑巾で塗り伸ばしていきます。最後、ワックスを塗った部分に囲まれてしまい部屋から出られなくなりそうでしたが、なんとか体の筋肉を駆使し脱出することができました。
その後は、ガルの整理を行いました。ガルとは、もともとはコミュニティセンターとして利用されていた建物で、夏場の週末はカフェがオープンしています。さらに、今後の利活用について浜益のみなさんとezorockで検討している、注目の場所です。そんな動きの一環で、1階のカフェスペースの横にある部屋を、心地よくお昼寝ができるスペースにできないかというアイディアが出ました。ではちょっと実験してみよう、ということで、参加者全員で考えながらカーテンや椅子を配置し、実際に座ってみたり、シチュエーションを実演したりしながら、どうしたら居心地がよい空間を演出できるのか試行錯誤しました。
翌日の活動では、朝市での商品販売のお手伝いをしました。浜益では、毎年4~5月の毎週日曜日、計5回ほど朝市が行われ、多くの海産物や名産品が販売されます。朝7時から昼12時までという長丁場ではありましたが、一緒に販売していた支所の方や漁協の方はもちろん、買い物をしにきたお客様たちとも楽しくコミュニケーションを取ることができ、あっという間に時間が過ぎていきました。途中、豊漁太鼓という浜益の郷土芸能が披露され、活動参加者の一人は「ドキドキが収まらない!」と興奮冷めやらぬ様子でした。お手伝いが終わった後は、周囲の地域の方から「お疲れ様!」と、昆布やホタテなどのお土産をいただき、地域の温かさを改めて感じました。

午後からはベースの庭周りをきれいにする作業を行いました。ベースの庭には小さな池があり、山からの水路が通っています。最初は池そのものの掃除をしようと試みましたが、若干の道具不足により作戦変更。その水路周りをキレイにして、池に水が通りやすいようにしよう!ということになりました。水路にはかなり泥がたまっており、周囲もオオイタドリなどの草に覆われていました。全ての泥を取り除くのではなく、ある程度は残しておいて、生き物の住処を奪わないように工夫しました。また、あえて落ち葉を残すことで水路が詰まらないようにできるのではと考えました。春から夏へと移行するこの時期は虫も多く、みんな少々苦戦していましたが、「よし、次いこう!」「ここはレベルの高いステージだな」とお互い楽しくコミュニケーションを取りながら作業を進めました。

▶5/17-18(田植え)
一方では、別のメンバーが2日間浜益のとある農家さんの田植えのお手伝いをしてきました。17日は快晴。絶好の田植え日和となり、1か月間ハウスの中で育てられた苗を田植え機に運んでは乗せ、運んでは乗せの作業を行って行きました。1か月前の種植えの作業もお手伝いしていたので、何も生えていなかったところから高さ約10㎝ぐらいの大きさに、1か月の間でここまで成長するのかと感動しました。18日はあいにくの天気の中、作業を進めていきました。2日間の中で、1か月前はお話しできなかった地域の人たちといろいろなことをお話しすることができたり、農家さんに田植えの時期にしていることや、稲の葉っぱの数で田植えの時期がある程度決まることなど、さまざまなことを教えていただきました。農家さんの大変さを一部知ることができると同時に、とても有意義な時間を過ごすことができました。

(記事を書いた人 さーや、かいと)

参加者の声

僕がお手伝いしたのは朝市最終日でしたが、地域の方をはじめ色々な方が来ていてお話ししながら楽しくお手伝いしたり、和太鼓の演奏を聞かせていただいたりすることができ、胸が弾む様な興奮と感動が得られました。朝市は交流の場としても凄く良いなと思ったと同時に、また別の機会で関わらせていただきたいなと思いました。池の整備は虫が多く大変でしたが、達成感と今後への期待が高まりました。非常に充実感溢れる2日間で、貴重な体験をたくさんしました。(れき)

私は田植えのお手伝いに参加しました。4月に参加したお米の種植えにも参加していたため、苗箱を見たときに「あのときの種がこんなに立派に成長している!」というのがまず嬉しかったです。その苗が田植え機に乗せられて、まっさらな田んぼからよくイメージする春の田んぼができていく、その過程をお手伝いできる喜びはひとしおでした。また、今回は作業の合間に手が空く時間があり、浜益のみなさんとたくさんお喋りすることができました。みなさんとても自然に受け入れてくださり、お昼も一緒にいただくことができました。お米の成長の様子を見に、ぜひまたお手伝いに訪れたいです。(カイ)