目次

1.基本情報
2.産業や経済
3.宇宙のまちづくり

1.基本情報

大樹町は、北海道十勝総合振興局南部にある町です。

町内には雪印メグミルクの工場があり、「北海道カマンベールチーズ」や「さけるチーズ」などの有名な商品は、大樹町でできています。また近年では、堀江貴文さんが出資しているインターステラテクノロジズがロケットを打ち上げるなど、注目が集まっています。

(1)大木が群生するまち
大樹町は北海道の東側、十勝の南側に位置しており、東は太平洋、西は日高山脈に面し、中央には広大な十勝平野が広がっています。
また、日高山脈からは歴舟川という川が流れていて、この川は環境庁の水質調査において「日本一の清流」を獲得しています。
大樹の乳牛は、この綺麗な水を飲んでいるから、生乳やチーズが美味しいんですね!
このような豊かな自然からわかるように、大樹という町名は、アイヌ語の「大木が群生するところ」を意味する「タイキウシ」に由来するとも言われています(諸説あり)。

(2)夢追い人が集まるまち
北海道は2018年9月に開拓150年を迎えましたが、大樹町はそれよりも前、17世紀あたりの大樹町として名前が付く前から、産金地として知られていました。そして1900(明治33)年頃からは、全国各地から一攫千金を夢見た砂金掘り師たちが、大樹町に集まってきました。
先ほどの歴舟川では、砂金掘り体験も行っており、当時のワクワクした気持ちを味わうことができます。
砂金掘り師たちの熱い思いは現在も、宇宙のまちづくりを行う人々に受け継がれており、大樹町は「夢追い人が集まるまち」(大樹町HPの一文より)と言われています。

2.産業や経済

大樹町の産業は、農業を中心に漁業、林業を基幹産業として発展してきました。RESAS[1]において、大樹町の農業が全産業に占める割合を付加価値額という数字から見たものです。全産業の中でも農業による付加価値額が多いことがわかります。

この記事の冒頭でチーズに触れたように、大樹町は酪農王国と呼ばれるほど、基幹産業の中でも、農業、特に酪農が中心産業となっています。以下は、RESASにおける2019年の品目別農業産出額です。農業全体の産出額の中で、生乳は6割以上を占めているのがわかります。生乳以外の乳用牛を合わせると、8割を越えます。

この2つのデータから、大樹町での酪農業は全産業の中でも特に盛んなことがわかるかと思います。ぜひ機会があれば、そんな酪農王国である大樹町の農場や乳牛、そして雪印メグミルクの工場などを見てみたいです!

3.宇宙のまちづくり

大樹町のホームページを見てみると、「大樹から宇宙へ」というスローガンがトップに掲げられており、至るところで「宇宙」に関する事柄を確認することができます。
ご存知の方も多いかと思いますが、大樹町はまちをあげて宇宙産業に取り組んでおり、2021年4月にはアジア初の民間向けのスペースポートが誕生するなど、宇宙産業で世界的に注目を集めています。

大樹町の宇宙のまちづくりのスタートは、1985年です。当時の町長である野口武雄さんが中心となり、種子島・内之浦に次ぐ国内3番目のロケット射場の候補地として、大樹町が手を挙げたことが始まりでした。
最初は、科学技術庁や航空宇宙技術所の射場候補地にすんなりと入れてもらう事はできませんでしたが、歴代の町長が尽力し射場や実験場の設備を整えることで、ロケットを飛ばすことが叶いました。その思いは現在でも引き継がれ、まち全体での取り組みとなっています。
宇宙産業と聞くと、アメリカやロシアなどの外国で取り組まれているもののように感じる方もいらっしゃるかもしれません。記事を書いている自分自身、NASAのような研究機関で取り組まれているイメージが強く、日本では種子島や筑波など特定の地域の産業という印象でした。

ではなぜ大樹町で宇宙産業に取り組むことができるのでしょうか。それは大樹町の立地条件や気候にありました。

①立地条件
ロケットの射場は、東もしくは北か南に向かって打ち上げられます。地球は西から東に向かって自転をしているので、東側に向けて打ち上げると地球の自転速度を用いて加速させることができます。北か南に打ち上げるのは北極や南極の上空を通るような極軌道と呼ばれる場合です。そのため、それらの方向が開けていると最適なのですが、大樹町は東も南も太平洋に面していて、離島などもない好立地です。
また、打ち上げのための広大な土地も所有しており、一番近い都市圏である帯広市から70km離れているため、人口密集地も付近にありません。

②気候
雨や雪の中、ロケットが打ち上がるのは見たことがないですよね。打ち上げにとっては安定した気候というのがとても重要です。
北海道というと雪のイメージが強く、そんな中打ち上げできるのかと思われるかもしれません。しかし、大樹町がある十勝地方は、十勝晴れという言葉があるほど、雪が少なく、晴天の日が多いんです。この年間を通して安定した気候が、打ち上げに適している理由の一つとなっています。

このような理由から、大樹町は世界的にも恵まれた射場となっています!
大樹町の宇宙のまちづくりについては、大樹町宇宙センターSORAという施設で、過去の実験に関する展示物などを見ることができます。

以上、大樹町について調べまとめてみました。これまでに大樹町では、豊かな自然を感じられる自然体験プログラムが実施されました。自然を感じたい!触れたい!という人は参加してみてください!
次回以降もこのような感じで、179リレーションズと関わりのある市町村について、記事にまとめようと思っています。それではまた!!

(記事を書いた人:みっそん)

 

【参考】
・特集ー日本一の清流「歴舟川」ー大樹町
・Visit!「タイキ」
・十勝毎日新聞 大樹航空宇宙基地構想 
・砂金掘り体験|北海道大樹町公式ホームページ

【注釈】
[1]地域経済分析システム(RESAS:リーサス)は、地方創生の様々な取り組みを情報面から支援するために、経済産業省と内閣官房(まち・ひと・しごと創生本部事務局)が提供している、産業構造や人口動態、人の流れなどの官民ビッグデータを集約し、可視化するシステム