第2回(7月9日(土)~10日(日))

【1日目】
旭岳ロープウェイの山麓駅到着後、監視員の方と合流し、早速ロープウェイで姿見駅まで登りました。
お昼休憩をとった後、第3展望台まで巡回に行きました。様々な種類の花が咲いていて、特にチングルマが沢山咲いているのを見ることができました。巡回の後は姿見の池に続く階段でササ刈りをしました。チシマザサの分布拡大により、他の高山植物が減ってしまっている問題に関わる高山植生保全の調査のための刈り取りでした。高山植物を守るため、機械による刈り取りはできず、刈り取りバサミや剪定バサミなどを使い手作業でササを刈り取りました。背より高いササだったため、かき分けて進み、ササに潜っての作業でした。特に斜面での作業は大変でしたが、集中しているとあっという間に時間が過ぎていました。


(ササ刈りの様子)

【2日目】
1日目の続きのササ刈り作業からスタートしました。調査地はいくつかの区画に分かれていて、その中でもササの密集地の刈り取りもしました。ボランティアや監視員の方々と力を合わせて、みるみるとササが刈り取られていき、刈り取ったササの山はとても高くなっていました。そして、高いササが沢山生えている中、ぽっかりとササの生えていないエリアができ、目に見えて活動の成果を感じることができました。雨が降ったり止んだりと天気が変わりやすい1日でした。下山した時に旭岳に大きな虹が架かっていて、とても綺麗でした。


(活動後に現れた虹)

【参加者の声】
私は自然保護活動に興味があってこの活動に参加しました。自分の背と同じくらいの高さのササを刈るのは大変でしたが、やりがいのある作業でした。高山植物を傷つけないようにするために、手作業で行うところが印象深かったです。今回の活動で、旭岳をはじめとする国内の国立公園でササの範囲が広がっていることを初めて知りました。ササによって高山植物の植生が変化しているというお話を聞き、ササ刈りの作業は大切なのだと実感しました。また活動に参加して、自分が作業を行った場所にどんな変化があるのか確かめてみたいです。(大学生)

斜面でのササ刈り作業は大変でしたが、前日までササが密集していた場所が、すっかりと刈り取られているのを見ると、大きな達成感を得ることができました。滅多に関われないであろう調査に関わることができ、自然保護のためにどのように研究がされているのかが垣間見れるとても貴重な経験になりました。今回の活動で刈り取った場所がどのように変化するのかがとても楽しみです。今後また旭岳に行く際、注目して見たいと思います。(大学生)

今回が社会人になって初めての課外活動でしたが、2日間楽しんで活動ができました。ササ刈りの作業では、NPOの方をはじめ大学の教授や留学生など、普段関わることのない方たちとお話しでき、様々な新しいことを学ぶことができました。一緒に参加した大学生と接する中で、自分から動いて色んなことを「楽しみながら」吸収しに行く姿勢を思い出しました。また色々な活動に参加したいと思っています。(社会人)

 

※第3回の活動は新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止

第4回(8月11日(木)~12日(金))

【1日目】
 午前中は、旭岳に向かい、旭岳ロープウェイの山麓駅到着後、監視員の方と合流し、ロープウェイで姿見駅まで登りました。
 受付や散策案内の説明、レンタル長靴などの対応の仕方について教えていただいた後、休憩に入りました。休憩後は、姿見の散策路を巡回しました。道には大きな石が転がっていて、散策者が躓かないように除ける作業をしました。また、国立公園特別保護地区に入り込んだ石(植物の上に落ちている石)も取り除きました。ゴミ拾いもしましたが、落ちている量は少なく、登山者が持ち帰っていると感じ安心しました。様々な花が咲いていて、チングルマも綿毛化していたり、色んな岩石を見て周りました。1日目は想像以上に晴れていて、素晴らしい景色が沢山見れて楽しかったです。

(チングルマの綿毛)

【2日目】
2日目は、ササ刈りをしました。昨日の晴れとは全く異なり、強い雨が降ったり止んだり、霧がかって目の前が真っ白になることもありました。今回は3つの区画を刈りましたが、ササが自分の身長より多かったり、1本1本数えながら採取するため大変でした。その上足元が雨で滑りやすく、何回も滑ったり、道を歩くにも躓くことが多くて少し疲れました。しかし、それを遠くから見た時、今まで感じたことの無い達成感を味わいました。ササ刈り後は姿見駅に戻り、姿見の散策案内の仕方を教えていただき、練習をしました。実際にお客様に案内をするタイミングはありませんでしたが、次の機会にやってみたいと感じました。最後に、監視員さんと一緒にミーティングをし、利用者による国立公園の管理にはどのような課題点があり、その改善方法などを話し合い、貴重な経験となりました。 2日目は雨の中でも霧がかった旭岳が幻想的で、良い景色を見ることが出来たと感じました。日により毎回見る景色が変化するのでまた行きたいと感じました。

(ササ刈りの様子)

【参加者の声】
今回の活動を通して、旭岳の迫力に圧倒されました。私は国立公園や旭岳のような大きな山に今まで行ったことがなかったのですが、今回初めて登り、素直に北海道の自然って凄い!ととても感動しました。
このような活動によって安全登山ができていることが分かり、監視員さんの活動の大切さが分かりました。ササ刈りについては、刈った場合と刈らなかった場合を比べて高山植物の分布がどう変化をするかを見る調査に関わることができて貴重な体験をすることができたと思いました。次に旭岳にいく時は実際に登山者としても行ってみたいと思いました。(大学生)

今回、初めてezorockの活動に参加しました。初対面の学生さん達との交流に最初は不安がありましたが、次第に打ち解け、協力して活動ができて楽しかったです。
活動の中で、雨水が貯まらず流れるように階段の設置に工夫がされていたりと、新たな発見がありました。ササ刈りは大変な作業でしたが、高山植物がどの様に回復していくか検証の場に立ち会える事ができ、貴重な体験となりました。また、監視員さんのミーティングにも参加させて頂き、トイレブースの利用方法、協力金の呼び掛けの方法等、まだまだ様々な課題がある事がわかりました。こうした監視員やボランティアの働きによって、皆が安全に楽しく山に登る事ができると実感した二日間でした。また参加したいと思います!(社会人)
 

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※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
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