実施内容


【1日目】
1日目はエキノコックス対策用のキツネの餌(ベイト)を作りました。材料ごとに分量を測りながら餌を作るため慎重な作業が求められましたが、メンバー同士でコミュニケーションをとりながら作業をすることでスムーズに作業を進めることができました。

【2日目】
2日目は、裾合平※と呼ばれる登山道整備のお手伝いをしに向かいました。あいにくの天気で、雨、風が強く、すでに登山道整備に取り掛かっていた方々とはご一緒できませんでした。裾藍平から少し奥の方まで歩き、足湯のある中岳温泉まで向かいました。往復で合計4時間ほどのハイキングでその日は疲労困憊でしたが、短期のボランティアでそこまで行ける機会は少ないようで、非常に良い経験となりました。
※旭岳姿見園地から約3時間程に位置する。日本最大級のチングルマ(高山植物)の群生地でもある。

【3日目】
3日目は姿見の池を巡回しながら、道に飛び出している笹を刈り取ったり、崩れた道を修復したりする作業を行いました。この日は晴天で、姿見の池のまわりの動植物、火山の様子などを保全員さんに紹介していただきながら旭岳の大自然を堪能しました。今回は遊歩道の整備の一部を体験することができました。雨で流された砂利を回収して元に戻す作業はとても大変で、普段このような作業をしてくださっている保全員さんに改めて感謝しなければならないと感じました。自然保護に向けて具体的にどのような取り組みがされているか知ることができて貴重な経験となりました。

(記事を書いた人 りょう、ぷりこ、たいと)

参加者の声

大きな国立公園のほんの一部を覗いただけでしたが、それだけでも座学では知りえなかった現場や山の過酷さ、やりがいを感じることができました。観光で行くのも良いですが、ボランティア活動として管理団体の方々の話を直に聞けるという体験は貴重なものでした。
貴重な生物の生息地では人がそこにお邪魔しているため、人の利用の為に整備するのではなく、そこに生きる生物とその生息地を守るために整備している。という旨のお話は管理団体の方々の環境保全にかける熱い魂を感じました。環境保全をすることで人も利用しやすくなるということを知りました。(さとしょう)

初めての旭岳での保全活動でした。最初は不安なところもありましたが、保全員の方々の協力があり安心して保全活動に取り組むことができました。この活動では旭岳及び周辺地域の生態系や、登山道での保全活動など、さまざまなことを学ぶことができて良かったです。旭岳を含む大雪山系は本来、自然第一の場所であり、そこに人が登山道を切り開いて入っているので、登山道が荒れたらそこを整備するのは人の義務であり、人と自然がより良く共生していくためには人による自然保護が重要になっています。自然に興味はあるけど詳しいことが分からないという方でも、楽しく行える活動だと思いました。(のっつ)

初めての山でのボランティア活動を通し、改めて自然の偉大さを感じました。何気なく歩いている登山道を修復するのには、時間もかかり大変であるということがわかりました。そして、整備をすることで歩きやすくなると実感できました。登山者の方からお礼を言ってもらえた時はやりがいをとても感じました。活動中は、保全員さんからさまざまなお話を聞きました。山は天気が変わりやすく自然の怖さがあること、生態系を維持するために山の整備は欠かせないということは印象に残りました。また、参加者同士の交流も深め、楽しく活動することができました。(せいた)