参加のきっかけ
Q:今回のプログラムに参加しようと思ったきっかけや理由を教えてください。
まお:募集ページを見たのがきっかけです。もともと、北海道の様々な地域に行っていろいろなことを学びたいと思っていたこともあり、参加するしかない!と思いました。泊まりでの活動にはほとんど参加したことがなかったので、とてもわくわくしていたことを覚えています。
Q:参加する前に湧別町に持っていたイメージはありますか?
まお:正直、湧別町については全く知りませんでした。活動が始まる前に事前学習をする機会がありました。その際、湧別町には以前、「上湧別町」という地区があったこと、玉ねぎやチューリップが有名な地域であることなどを知りました。また、サロマ湖やオホーツク海に面しているということも知り、そこで初めて、湧別町への印象を持ちました。
プログラム内容
Q:3日間のプログラムでどのようなことをしたのか教えてください。
まお:1日目は、「湧別町産業まつり」でのお手伝いに参加させていただきました。お楽しみ抽選会での景品の配布や、お祭り終了後の片付けなどを地域の方と一緒にさせていただきました。その中でも、景品として鮭が丸々一匹もらえたり、玉ねぎやかぼちゃが段ボールで配られたりと、景品の豊富さに驚きの連続でした。地域の方にお話を聞くと、毎年のようにこのような豪華な景品が準備されているとのこと。それだけ長年、住民の方から愛されているのだろうと感じました。
また、このお祭りの一大イベントだという「産業レンジャーショー」を見たり、鮭がたくさん入った湧別鍋をいただいたりしました。短時間ではありましたが湧別を感じることのできる時間となりました。夜は「移動×まちづくり」で行われている事例を調べ、次の日の活動に向けて学習をしました。
2日目はまず、「町立ふるさと館JRY」を訪れました。この施設は、屯田兵の歴史について学べる博物館で、屯田兵が入って来た当時の様子や家が展示されています。開拓に使われた斧やのこぎりが所狭しと並んでいる光景は圧巻でした。湧別町の歴史や生活について館長さんに説明をいただき、湧別町の歴史を学ぶことのできる貴重な体験となりました。
その後は、湧別町地域おこし協力隊の方々と合流し、「歩きたくなる街にするためには?」「自転車を観光に取り入れるには?」というようなことを考えながら、徒歩チームと自転車チームに分かれて午後の活動がスタートしました。
湧別町が合併したことにより、町の中に道の駅が2つあるということに目を付けた自転車チーム。近い距離にあるのだから自転車で回れるのではということになり、実際に自分たちで挑戦してみることに! 結果、時間の関係上、行きのみの挑戦になってしまいましたが、自転車ならではの景色やサロマ湖を感じることができたそうです。
私は徒歩チームだったので、地元の方にお話を聞きながら商店街を歩きました。回っている中で思ったことは、少し寂しいなということ。やっているお店が少ないこともありますが、歩いている方や自転車に乗っている方とほとんど会うことはありませんでした。商店街を歩いて回っていた際、車に乗っている方からは「何をしているのだろう」と不思議な目で見られていたそうです。私はその時には何も気づかなかったのですが、後から協力隊の方に教えていただきびっくりしました。それだけ普段から歩いている人がいないのだと感じた一コマでした。
次に、布団屋さんを経営されている方のお話を聞きました。お店の一角でカフェも経営されているのですが、最近は忙しくてあまりオープンできていないそうです。更に、隣にある酒屋さんも経営していらっしゃいます。酒屋さんがお店をやめることになり、後継者がいなかったため、一緒にお店を始めることにしたそうです。カフェを安定的に営業できていないけれど、気軽に来てゆっくりできる、人とのつながりの場としてこれからも続けていきたいとお話しされていました。やはり、ふらっと来てくつろげる場所が一つでもあることは大切なことだと感じました。
夜は協力隊の方や町役場の方との懇親会がありました。なぜ地域おこし協力隊をやっているのか、これからどのようなことをしていきたいのか、など様々なお話ができてとても勉強になりました。
3日目は、3日間の活動を通して、湧別町のよいと思ったこと、課題だと思ったこと、伝えたいことをひとりひとり町長にお伝えしました。3日間という短い時間ではありましたが、関わってみたからこそ分かることを伝えられたのではと感じています。
地元の人との出会い
Q:その中で印象的だったことや出会った人とのエピソードはありますか?
まお:2日目にまち歩きをしていた際、町の人で知らない人はいないという「イワイ書店」さんでお話を伺いました。「必要としてくれている人がいる限り続けるつもり。それが宿命だと思っている」というお話をしてくださいました。このお店は、この地域に住む子どもたちが初めておつかいをしに来る場所になっている、というお話を聞きました。お店を経営することは本当に大変なことだし、それを続けていくことはもっと大変なことだと思います。それでも、この町のため、商店街のために続けている姿はとてもかっこよかったし、その想いが地元の人にも伝わっているからこそ長年愛されるお店になっているのだろうと感じました。
印象の変化
Q:プログラム前後で湧別町への印象は変わりましたか?
まお:ものすごく変わったと思います。もともとは何も知らない状態で湧別町を訪れ、どのような町なのかもあまり分かりませんでした。しかし実際に自分の目で見ることで、湧別町の良さや課題を見つけることができたと思います。3日間では感じきることのできなかったことは多くあると思いますが、印象はガラッと変わったし、また絶対訪れたいと思える場所になりました。
Q:最後に一言お願いします!
まお:今回このプログラムに参加してさまざまなことを学びました。実際に行って体験することで見えてくるものや、初めて会う地域の方から生の声を聞くことで感じることは多くありました。
地域の名前を聞いて思い浮かべることのできる人や場所があることは、とても幸せなことだと強く感じました。このようなつながりをこれからも大切にしつつ、これからも様々な地域を訪れ、その地域ごとの良さを発見していきたいです。