実施内容
【1日目】
お昼頃、湧別町に到着し、ふるさと館JRYに向かいました。昼食を食べた後、役場の方から湧別町についての概要を説明していただき、湧別町は古くから一次産業に力を入れてきた町であることが分かりました。

その後、館長が館内を案内してくださり、数多くの展示と館長の詳しい解説により湧別町をはじめとした屯田兵の歴史について深く学ぶことができました。そして、翌日に開かれる日本文化交流イベントの会場で、準備のお手伝いをさせていただきました。

【2日目】
この日はついに日本文化交流イベント当日です。会場には日本の伝統的な遊びやテレビゲーム、書道、絵葉書、太鼓といった日本の文化を体験できるブースが展開され、講師としてきた町の人たちも集い、意気揚々と最終準備をしました。時間になると参加者は続々と集まり、会場内は一気に賑やかに。この日の私たちの役割は、地域の高校生と一緒に日本の遊びコーナーで参加者に遊び方を伝えること、そして参加者にアンケートをとることでした。日本の遊びコーナーでは、けん玉、福笑い、だるま落とし、折り紙、カルタの6種類の遊びが並べられていました。うまく遊び方を伝えられるか、そもそも興味を持ってもらえるのか不安でしたが、多くの参加者が集まり、恐る恐る触れたかと思えば、その次にはもう大盛り上がりな様子で、私たちも一緒に楽しんでいました。

アンケートでは、普段の生活の中で困っていることがないかを調べるため、そこを軸として聞き取りを行いました。しかし、多くの参加者は特段困っていない、自分の時間を楽しんでいると話していて、「海外から日本に来て、大変なんじゃないか。すごく困っているんじゃないか」というのはこちらの偏見だったのかもしれないと改めて考えさせられました。

【3日目】
最終日の朝はサロマ湖を見に行きました。あいにくの曇天でしたが、サロマ湖の湖口が切り拓かれた経緯がとても面白く、参加者一同が顔を見合わせて笑ってしまいました。

その後、プログラムに戻り、この日は3日間で感じた町の課題に対し、どのようなアプローチができるかを考えました。会場は協力隊OGの方が立ち上げた「コミュニティスペース Wacha!」。実際に湧別町で活動する協力隊の方たちと一緒に導き出した課題は「海外から働きに来た方と、以前より居住する日本の方との交流が不足している」というものでした。さまざまな国の方が当たり前のように共に暮らす町を作るため、私たちは1人1つずつアイデアを出し合い、コメントをもらいながらブラッシュアップを行いました。
そして最後に、考えたアイデアを湧別町長に発表しました。3日間という短い間でしたが、町のために何ができるかを考える機会を頂けたことは、自分にとって大切な体験となりました!
(記事を書いた人 はると、さーや、まお、モエ)
参加者の声
初めて、湧別町での「おためし地域おこし協力隊」に参加しました。3日間を通して役場の皆さんや町民の方々に温かく迎えていただき、心に残る貴重な時間を過ごすことが出来ました。町の魅力を深く知るとともに、町長へのプレゼンなど、普段ではできない経験を通して多くの学びに繋げることができました。当初は「地域には不便な暮らしがあるのでは」と思っていましたが、実際に町民の方々と触れ合う中で、町の人々が今の暮らしを心から楽しみ、満足な生活をしていると感じました。その姿は、むしろ都会で暮らす自分たちよりも豊かに見え、地域で生活することの面白さや温かさを改めて実感しました。
また機会があれば、ぜひ湧別町と関わりを持ち、地域づくりに参加したいと考えています。(はると)
私は昨年に引き続き2回目の湧別おためし地域おこし協力隊への参加でした。今回は前回とは違い、「文化交流」という視点で湧別町について学び考える時間になりました。2日目の日本文化交流イベントでは多くの外国人の方と交流させていただきました。「とても住みやすい。ここに住み続けたい。」という声を多く聞く一方、町についてはあまり知らないという方が大半でした。こんなに素敵な町に住んでいるのに知らないなんてもったいない!と心の中で思っていました。そんな海外の方に町のことを知ってもらうためにはどんなことをすればいいのか、今回のプログラムの中で、たくさん考えることができました。今回のプログラムを通して、より湧別町について知ることができたし、この良さをまずは、この町に住んでいる海外の方に知ってもらいたいと強く感じました。(まお)
