前夜祭(12/13)
前夜祭では、参加者が本祭をより気軽に参加できるよう、みんなで楽しめる企画が行われました。
まずオープニングとして全員で乾杯し、和やかな空気の中でゲーム企画に移りました。ゲームは5種類あり、参加者は5チームに分かれ、会場を移動しながらゲームに挑戦!市町村しりとりやカントリーサインクイズなど、北海道179市町村を楽しく学ぶことができるゲーム内容で、参加者は大盛り上がりでした。参加者は、自分が住んでいる地域以外の地域を知ることができできて楽しかったと話していました。ゲームが終わった後の交流タイムでは、参加者同士で会話に花を咲かせていました。とあるグループでは、話題になったテーマについて「明日このテーマについてもっと詳しく話すね!」と声をかける場面もあり、翌日の本祭につながるような交流が生まれていました。

本祭(12/14)
基調講演
『ちいきづくりにかかわるってどういうこと?〜地域運営組織の視点から考える主体的なまちづくりとは』
ゲスト:石井旭さん・牛島健さん((地独)北海道立総合研究機構)
近年、住民が安心して暮らし続けていけるように、自らが暮らしを支えるためにさまざまな活動を行う「地域運営組織」が注目され、北海道内でも取り組みが始まっています。この基調講演では、住民主体のまちづくりを目指すうえで、地域運営組織の重要性や運営の仕方などについて、分かりやすくお話していただいただきました。関係人口やリーダー的存在のあり方などといった観点から、特定のメンバーだけが頑張るのではなく、多様な人材の主体性を育んでいくことが重要だと分かりました。

分科会①
『高校廃校から10年で若者の転入超過へ。次世代の想いを受け止める「うらほろスタイル」の挑戦』
ゲスト:本間悠資さん(一般社団法人 十勝うらほろ樂舎)
かつて浦幌町では、合併協議の破断や高校廃校など、町の存続が危ぶまれていました。そんな時代を経て、現在は学校・行政・企業・関係人口といった多様な主体が協働して未来を育む挑戦がされています。今回はその取り組みについて話していただきました。特に子どもたちが自主的に戻ってきたいと思える地域・まちづくりを目指してきたことが印象的でした。実際に、全国各地で少子高齢化・人口減少が進むなか、20代で浦幌町に移住したり帰ってきたりする人が増加していることから、この取り組みの効果が見て取れました。
分科会②
『記者の目線から生まれた「集落の教科書」のはじめ方』
ゲスト:田畑昇悟さん(NPO法人テダス)
「集落の教科書」は“良いことも、そうでないことも、ちゃんと伝えたい”をコンセプトにした地域別生活ガイドとして京都府南丹市で生まれました。制作を始めた当初は、地域の良くない部分を書くことについて怒られたこともあったそう。しかし、本当の地域を知ってもらうということが大事だと考え、続行したそうです。それによって、移住した後のミスマッチが減るといった効果があったというお話が印象的でした。また、実際に集落の教科書を作成するにあたっての大切な考え方など、実践的なお話も聞くことができました。
分科会③
『地域につながる若者の本音』
ゲスト:
川本沙耶さん(北海道大学4年、NPO法人ezorockボランティア)
阪絵里加さん(北海道・長沼町青年団協議会事務局、自治体職員)
杉田大地さん(熊本県相良村、熊本県青年団協議会)
コーディネーター:辻智子さん(北海道大学教育学研究院教授)
辻さんのコーディネートのもと、地域活動に取り組む3人から、住民の視点、関係人口の視点で考える活動への想いや悩みを赤裸々に話して頂きました。地域住民の方にどう思われているのか、地域活動を提供する側として、活動の参加者にとって地域での経験をどう有意義なものにできるかといった悩みが共有されました。また、そもそも活動に参加する若者が減少しつつあるといった課題についても話題に上がりました。そうした三者の想いについて、それぞれからフィードバックがされ、地域に関わる若者のリアルな考え方を知ることができました。

出展セッション・マッチングブース
出展セッションでは、15の団体・自治体が出展してくださいました。12分の地域紹介の時間では、自身が活動する地域について、そして各地域での特色のある活動を紹介してくれました。続いてのマッチングセッションでは、地域紹介で聞いた内容に関して質問するなど、参加者と出展者の間で双方向のコミュニケーションが生まれ、活発で楽しい時間になりました。また出展者の中にはチャーミングな被り物をするなど、伝え方に工夫を凝らす姿も見られ、短い時間の中でも交流を有意義なものにしようとしているのが印象的でした。この交流を経て、実際に地域に足を運びたい!と話している参加者もみられ、今後の関わり活動へのつながりが生まれていました。

【出展団体一覧】(順不同)
厚真プロジェクトメンバー・幌延町・古平町 神社祭典奴保存会・鷹栖町まちづくり推進課・NPO法人湧別企画・倶知安町地域おこし協力隊・一般社団法人道南地域おこし協力隊ネットワーク・NPO法人 市民創作「函館野外劇」の会・eastend torch TOMOS・石狩市浜益区・函館市南茅部地域おこし協力隊・ワクワクとよとみ未来会議事務局・置戸町地域おこし協力隊(置戸タイムス)(居場所)・栗山まちづくり塾
おわりに
前夜祭から始まり、様々なセッション・交流を通じ、参加者同士が場所や立場を越えて出会い、語らう場になりました。こうした交流の中で、他地域での取り組みや挑戦する人々を知ることで、自分自身には何ができるのか、自分の地域ではどう取り入れていこうか、改めて考えることができました。今回参加してくださった皆さまが、ここでの新たな気付きや出会いを活かし、次の一歩へと繋げていただけたら幸いです。そして、このような出会いや学びを今後も生み出していけるよう、引き続き取り組んでいきたいと思います。
改めて、参加してくださった皆さま、ありがとうございました!

参加者の声
普段北海道のさまざまな地域に行くことがありますが、リレフェスでも改めて地域のつながりや北海道の魅力を知ることができました。リレフェスでは僕の知らない地域も多く、普段は知り会えない人や地域の人とオンラインで話したり、意見を交換したりすることができました。バーチャルな空間だからこそ遠くの人と話したり、手軽に参加できるのはリレフェスの1つの魅力だと思います。このようなイベントは非常に貴重な機会となりましたし、行ってみたい地域が増えました。前夜祭は初めて参加しました。参加者も多く、地域の写真を見てどこの地域か当てるゲームをしたのですが、とても盛り上がりました。今後もこのようなイベントが続いていくと嬉しいです。(恵庭市在住 社会人)
実行委員の方にお誘いをいただき、初めて参加しました。地域に興味がある一方、実際に地域とつながることは、最近まで車すら持っていなかった道東の大学生にはハードルが高いと感じていました。しかし、バーチャル空間でつながることのできるリレフェスはその悩みを簡単に解決し、直接会うような感覚で多くの方々とつながり時間を共有することができました。出展セッションでは私が訪れたことのない地域の方が多く、地域の現状だけではなく文化や歴史も知ることができ、新しい発見が多くありました。たくさんの方と交流しながら改めて地域に興味を持つ良い機会となりました。最高の2日間をありがとうございました。(網走市在住 大学生)
実行委員の声
実行委員会では、普段仕事でやっていることを活かし、広報チームの一員としてSNSでの情報発信などを行いました。就職を機に一度ezorockの活動から離れていたので、初対面のメンバーも多く、久しぶりに関わる「地域に当事者意識を持つ同世代」が新鮮でした。活動に参加していた大学生の頃から、ezorockの「頑張る人のことを否定したり、笑ったりしない」この空気感が、とても心地よかったことを覚えています。いつもの自分よりほんの少し積極的な自分に。そう変わる勇気を持ち、動くことの大切さを思い出しました。また機会があれば、実行委員として、もしくは地域の出展者として、リレフェスに参加できたら良いなと思います。(なぎ)
私は広報チームとしてリレフェスに関わりました。SNSを駆使したパフォーマンスや、実物のチラシを配布しながらの活動は、「自分が大きなイベントの運営側の一員として活動している」「誰かのためになることを実際に行っている」と感じさせてくれ、とてもやりがいのあるものでした。また、私はリレフェス初参加ということもあり、少しでもこれまでのリレフェスの雰囲気に新たな風を吹き込むことができたらいいなという想いで準備から終了まで臨みました。本番では、私自身が参加者の方々から学ぶこともとても多く、リレフェスが会場内全員の力で成り立っていることを強く実感しました。
次回以降のリレフェスも、また実行委員として運営に携わりたいです。(ホッシー)
出展地域の声
今年度初めてお声がけいただき、倶知安町の紹介や地域おこし協力隊の活動について紹介させていただきました。オンラインフェスという形式自体が初めての参加だったため、イベントの雰囲気が掴めるのか、や参加者との双方向のコミュニケーションがちゃんとできるのかなど、不安も若干ありましたが、結果としては杞憂に終わり、とても楽しい時間を過ごすことができました。実はリレフェスでの出会いから、この町のためにやりたかったことがまたひとつ進みつつあります。自分の視野を広げたい、自分の活動の幅を広げたいという方には特におすすめのイベントだと思いました。
(倶知安町地域おこし協力隊(景観まちづくり推進員) 濱﨑 順平さん)
「リレフェス2025」に初参加させていただき、バーチャル空間における関係人口創出という耳慣れないイベントに戸惑いつつも、実行委員の方がしっかりフォローしてくださったので安心でした。持続可能な地域集落づくりをテーマに仕事をしており、これでよいのかと疑問を常に抱えつつ走る中で、こうしたイベントを通して全国・道内の取り組み例や考え方を知り、立ち止まって振り返り考えさせられる場面や今後の有用なヒントなどを得る貴重な時間となりました。また、道内の若者が多く参加し、地域に目を向ける姿を見ると、若者のエネルギーとアイデアでこれからの地域づくりに明るい光を感じ期待を大きくしました。
(幌延町 山下智昭さん)
