実施内容

【1日目】
ボランティアスタッフは晩成温泉にある宿泊施設の「晩成の宿」に集合し、子どもたちが来るまで活動で使用するライフジャケットやヘルメットを準備しました。12時頃に子どもたちが到着。あらかじめ分けられていた4つのグループで集まり自己紹介をしました。早速打ち解ける子もおり、とても賑やかな雰囲気に。これからの3日間どんなワクワクが待っているのかな。スタッフからの指導を受けた後、各自遊びたい物を持ってオイカマナイトーへ出発。
※オイカマナイトー(生花湖):晩成地区にある原生公園に囲まれた沼地


現地に到着すると飛び込んで来たのがこの風景!


壮観です。地層がくっきりと綺麗に見られる状態でした。

1日目のオイカマナイトーにおけるミッションは沼の調査です。2日目の活動で思いっきり遊ぶために、氷が厚くて安全な所と、氷が薄くて踏み入れると水が湧いてきてしまうような所を探しました。その他にも、氷の上を除雪してアイスリンクを作ったり、水をかけて固まりやすくした雪で雪合戦をしました。また例年より雪が少なかったため、みんなの行動範囲が広くなり、いろんな場所を探検しました。崖の斜面の傾斜が緩やかになっている場所を発見し、数人の子どもが興味津々!そこからすいすいと登っていきました。よほど気に入ったらしく、なかなか降りて来ません。最後にみんなで、記念撮影をしました。


帰る頃にはみんなお腹ぺこぺこで「早くご飯食べたーい!」と夜ご飯を待ちきれない様子。夜ご飯のカレーライスは、おかわりをする子が続出するほどの美味しさでした。ご飯の後は、2日目のワカサギ釣りの道具の使い方の確認をしてこの日のプログラムは終了。明日は5時起きです。みんな寝れそうかな?(すがちゃん)

【2日目】
2日目は5時15分起床。いつもより早起きです。まだ日が昇っていないので外は真っ暗。活動に備えて、しっかり寒さ対策と安全対策をします。そして少し明るみ始めた寒空の下、ワカサギ釣りの場、ホロカヤントーへと向かいます。道中、水平線に日の出が!思わずみんなで足を止めて、見入ってしまいました。


太陽に照らされる湖の上で、まずはグループごとに場所を決め、穴を開けます。厚みがある氷に苦戦!みんなで協力して、人数分の穴を開けることができました。


釣竿にテグスを付け、餌を針にひっかけて、いざワカサギ釣りの始まり!ワカサギは回遊魚なので、一度釣ることができれば、同じ場所で釣り続けるのが良いと言われていて、いわゆる「アタリの穴」は入れ食い状態でした。子どもたちも様子が分かってくると、「この穴、釣れるよー!」「釣竿貸してあげる!」「一緒にやろう!」と声を掛け合い、みんなで釣りを楽しんでいる姿が見られました。結果は全体で100匹以上、例年以上の収穫となったそうです。たくさん釣れた子も、釣れなかった子も、みんなで揚げたてのワカサギを食べることができました。
午後からはオイカマナイトーでの氷上遊び。初日の続きや新たにやりたいこと、思いついたことに取り組みます。流木を使った野球や、前日に作ったリンクでのホッケーなどをして遊びましたが、なかでも1番人気だったのはそり!いつの間にかジャンプ台ができ、初日よりもスリリングに。大人がそりを引っ張るとスピード感もアップし、予約が入るほど人気のアトラクションとなりました。



そして、最終日に向けての仕込みも忘れずに。水風船や花、ワカサギの竿などを仕掛けておきます。さて、仕掛けたものは、明日どうなっているでしょうか…?
夜は、このキャンプの大目玉である最終日のオイカマナイトー横断のコースを確認します。長時間の歩きにみんなドキドキワクワクです。その後、希望者は外に出て夜の実験に取り組みました。シャボン玉は残念ながら凍りませんでしたが、濡れたタオルを振り回すと凍って硬くなっていく様子を確認できました。
1日を通して、活動に加え、おしゃべりやゲームなどを通じて子どもたち同士の会話が歴然と増えていました。昨日知った相手の名前を呼び、一緒に取り組む姿がとても印象的でした。最終日はもっとお話しして、みんなの思い出ができればいいなと思います。それでは、また明日。おやすみなさい!(さとみん)

【3日目】
5時起床。3日間のなかで最も早い起床です。朝ご飯をしっかり食べて体を温めたら、いよいよオイカマナイトー横断に向けて宿を出発!横断のスタート地点までは車で移動しました。スタート地点からゴールの宿までの道のりは約4km。氷に覆われた沼地の上を約3時間かけて横断します。足元の雪をかき分けると、つるつるに凍った湖が現れ、自分は今、湖の上に立っているんだという事実に、なんだか不思議な気持ちになりました。


そうしている間に空がだんだん明るくなり、夜明けを迎えました。あいにくの曇り空でしたが、雲の隙間からこぼれる朝日が湖をやさしく包み込んで照らしてくれていました。海の方へ歩き続けて行くと、御神渡り(おみわたり)現象に遭遇しました。御神渡り現象とは、湖が全面結氷し、氷の収縮と膨張が繰り返されて亀裂が生じることによって起きる現象です。オイカマナイトーを半分に割るかのように御神渡り現象がどこまでも続いていました。朝日に照らされてきらきらと輝くこの氷の山脈に、子どもも大人も皆見入ってしまいました。


氷の上で滑って遊んだり、そりを使ってお互いを運び合っている間にいよいよ横断も終盤に。途中で前日に仕掛けたておいた仕掛けの様子を確認しました。水風船は破れていましたが中の水は凍っていて、花は朝日によって濡れてしまっていましたがシャリシャリに凍ったような跡がありました。ワカサギの竿については、残念ながらワカサギは食いついていませんでした。子どもたちにも少しずつ疲れが出てきましたが、声を掛け合ったり遅れている子のペースに合わせながら歩くなど、みんなで励まし合いながらゴールの宿に到着することができました!

お昼ご飯を食べた後は、迎えに来てくれた保護者の皆さんの前で3日間の活動の感想を発表しました。

「ワカサギを1匹釣るのが目標だったけど、10匹も釣れて嬉しかった!」
「御神渡り現象を見て感動したよ!」
「最初は緊張していたけど、活動していく中で少しずつみんなと仲良くなって、名前を呼び合えるようになって楽しかった!」
子どもたちはこの3日間の活動で、多くの人と関わりながら過ごしました。学校や学年が違う友達や、さまざまな経験をしてきた年齢層豊かなスタッフの大人たち。このように多様な人達が関わっている分、それぞれに得意なことと不得意なことがあります。この3日間の横断を楽しく乗り越えられたのは、ひとりひとりが持っている得意なことや個性を大切にし、そして苦手なことは仲間で助け合ったり、時には思い切って挑戦してみたりなど、お互いに思いやりを持ちながら過ごすことができたからだと思います。極寒の中のつるつるキャンプでしたが、皆の心が繋がり合う温かな3日間になりました。(きくちゃん)

参加者の声

最初は子どもとの距離感がわからない部分がありましたが、子どもたちの方から近づいてくれました。その優しさがとても温かかったです。こんなことは普段の日常の中では体験できません。この活動に参加して改めて、初対面の人と仲良くなることの大切さに気づくことができました。初対面の人と仲良くなることで、自分が気づかないような事に気づいている人と触れ合うことができ、何か考えるときに選択肢が増えるという点でとても大切だと感じました。今回関わってくれた全ての人のおかげで、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。(すがちゃん)

2泊3日の日程で、出会いから始まり、共同作業、意見交流などを通じて子どもたち同士やスタッフとの関係性の変化と、子どもたちの成長を間近で感じることができました。そして、子どもたちの無邪気ながらも鋭い疑問や質問にハッとする場面も多くあり、大人として参加した自分にとっても、新たな発見や学びに繋がる貴重な活動となりました。子どもたちだけでなく、自分も心から楽しんだ3日間でした!(さとみん)

私は今回、大樹町での活動が3回目でした。子どもたちの名前と顔をだんだん覚えていくだけでなく、現地スタッフの方々に私の名前を呼んでもらえるようになったことがとても嬉しかったです。子どもたちと関わる中で感じたのは、もっと子どもの世界に自分たちが入っていいんだということです。むしろ、そうやって関わっていくことが私たちの役目なのかもしれないと思い、次回はもっと私自身が積極的に子どもたちと関わっていきたいと思いました。また、自然教室のあり方について最年長のスタッフの方から「いろんな地域から参加してきてくれたボランティアの人達から大樹町の素敵だなと思ったことを教えてもらい、それを活動に繋げていけたら」という思いをお聞きしました。自然教室に参加しながら、今後は大樹町の素敵なところを私なりに発見していきたいと思います!(きくちゃん)

 

※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
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