実施内容

【1日目】

春の陽気な日差しが差し込む初日。スタッフの皆さんと打合せをした後、活動の準備に取り掛かりました。さっそく元気な子どもたちが到着!
自己紹介の後は、みんなで夕食のカレー作り。野菜・肉を切る所からスタートです。包丁を使う作業なので慎重に…。

調理と洗い物を同時並行で進めるグループもあり、子どもたち同士も初めて会うメンバーが多い中、うまくコミュニケーションを取りながらカレーを作ることができました。

グループごとで具材の大きさや辛さも違ったようで、
「これが一番辛い!」
「じゃがいもの大きさはこっちの方が好き!」
など、それぞれのカレーを食べ比べる楽しさも発見しました。

夕食後は、2日目にある加工体験のグループ決めをして就寝です。
それではまた明日!おやすみなさい!(さとみん)

【2日目】

この日の午前は、プロの方々から大樹町内の食材を使った調理方法を学びました!源ファームさんから「ソーセージ作り」、大石農産さんから「そばのガレット作り」、乳Lifeさんから「チーズ作り」を教えてもらいました。
3つのグループに分かれた子どもたちはプロの方々に、
「そばを作るとき、こだわっていることはありますか?」
「ソーセージってどうやって作るんですか?」
「どんな想いをもって作っているか教えてください!」
など、前日の夜にグループのみんなと考えた内容を質問しながら真剣にメモしていました。

「そば作りでは、土を作るところからこだわっているよ!」
「そばのガレットは、生地を一晩寝かせるとモチモチとした食感になって美味しいよ」
「安心安全なものを、皆さんに届けたい」
「ジャムおじさんの気持ちになってソーセージを作っているよ」
「アレルギーがある人にも食べてもらえるように工夫をしているよ」
プロの方々が普段どのような想いやこだわりをもって食材を育てたり調理をしているのか、たくさん聞くことができました。

午後は、最終日の昼食の献立作り!「主食」「副菜1」「副菜2」「汁物」の4班に分かれて、子どもたちだけで献立を考えました。午前中にプロの方々から聞いた調理方法や、作っているときの想いを振り返りながら、自分たちはどんな気持ちを献立に込めるのか考えました。
作る料理が決まったらみんなで買い出しに出発!予算内で買えるようにみんなで計算しながら食材を購入しました。
食べてくれる人のことを想像しながら考えた献立。作り方をグループのみんなとおさらいしてから就寝しました!(きくちゃん)

【3日目】

いよいよ最終日!
これまでの2日間で作る人たちの想いに触れ、「いただきます」について考えた子どもたち。それぞれが食べてもらう人を想い、作るごはん。
1日目で習った包丁の使い方を意識し安全に!待っている間に洗い物を済ませ、時間を有効活用!

洗い物を率先してやってくれる子や「これ終わったら、次の作業代わるね!」など声をかけ、協力しながら調理する様子が!

3日目となると、子どもたちの仲も深まっていますね!
どのグループも時間に余裕があり、決められた時間よりも早く作り終えました!
見た目よし!味よし!子どもたちみんなの想いが詰まったあたたかいご飯でした!

最後に1人ずつ3日間で感じたこと、思ったことを親御さんの前で発表!
「家でもご飯作りを手伝いたいと思いました」
「いただきますを言う時に、きちんと生産者さんの想いがあることにありがたみを持って言いたいと思います」
など、子どもたちそれぞれが素敵な想いを発表してくれました。

みんな!ごちそうさまでした!(もとちゃん)

参加者の声

STEPの活動は2回目の参加でしたが、今回もとても楽しかったです。初めましての人ともすぐに打ち解けられる子どもたちの凄さを改めて感じました。子どもたちに対してどのくらいの頻度で、どのように声掛けをして行動を促すか、どこまで手を貸すかなど、試行錯誤しながら活動に取り組みました。子どもたちの可能性は無限大です。彼ら彼女らの成長を何気なく支えることができるような行動・発言とは何かをこれからも探していきたいです。(さとみん)

 

今回、STEPの活動、また大樹町に足を踏み入れるのも初めてでしたが、とても楽しく、そしてその魅力を知りました。十勝(大樹町)で代表的なチーズや海霧(うみぎり)蕎麦、ソーセージを扱った、「大樹町」というフィールドを最大限活用したプログラム。生産者の方に実際に聞かないと分からない「想い」を知り、2泊3日という短い時間ながらも子どもたちの「食に対する考え方」が変化していくのが感じ取れました。子どもたちそれぞれの想いが詰まった最終日のご飯はとても美味しかったです。子どもたちが成長していく瞬間に触れることができて良かったです。(もとちゃん)

 

今回私は大樹町での活動が4回目でした。前回一緒に活動をした子と今回も会うことができました。私の名前を呼んでくれて、以前よりも気さくに話しかけてくれるようになったことが嬉しかったです。活動に参加し続けることで、大樹町の良さや子どもたちの小さな成長に気づけるようになってきました。活動から帰った後も、「子どもたちと次はどんな活動ができるかな?」、「大樹の皆さんは元気にしているかな?」と考える機会が増えました。北海道という広大な大地の中で、また会いたいなと思える人がいる地域が自分のなかにできたことが驚きであると同時に、とても嬉しいです。この出会いをずっと、大事にしていきたいなと思います。(きくちゃん)

 

※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
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