実施内容

【活動前日】
今回は、札幌在住のメンバー2人と十勝に住むメンバー1人の合計3人が活動に参加しました。メンバーのうち2人がイコロの森に前泊し、イコロの森の動物たち(馬、羊、鶏)のお世話をしたり翌日の活動の準備を行いました。

冬になると気温がぐっと下がるので、夏の時期とは違って動物たちの飲む水を入れている桶に入っている水がカチコチに凍ってしまいます。そのため薪ストーブでお湯を沸かして凍った水を溶かしながら、動物たちに与える水を用意しました。
また、動物たちの糞を拾う作業も行いました。寒さで糞が岩のように固く凍ってしまっていました。普段ならほうきで簡単に取れますが、今回は凍った糞をシャベルでガリガリ地面から剥がすようにしながら取ったので、腕がとても痛かったです。夏のときには数分で終わっていた作業が、冬の寒さの影響で作業時間が夏の倍以上かかります。北海道の冬の厳しさを知るとともに、その寒さのなかでも生きる動物たちのたくましさを改めて感じました。

 

【活動当日】
東の空がうっすらと明るくなってきたと同時に起床。朝ご飯を食べて体を温めたあと、活動場所である和みの森に向けて出発しました。


(馬運車という馬の輸送専用の車にななちゃんを乗せている様子。とても大人しく乗ってくれました!)


イコロの森から和みの森までは車で約20分。和みの森に到着するとメンバーも少しずつ揃い、活動の準備が始まりました。あたたまったりご飯を焼いて食べたりするための焚き火場所を用意したり、馬搬で活躍する馬のななちゃんのブラッシングをしたりしました。


(ななちゃんの体は温かく、かじかんだ私たちの手を溶かしてくれます)

そのうち子どもたちもだんだんと集まってきて、始まりの会がはじまりました。
自分がやってみたいことは、どれをやってみても良い。また、なにもやらなくても良い。子どもたちは、今回も森の中で自由に遊びます。馬のななちゃんと大人たちが運んできた木をチェーンソーで切り分け薪割をしたり、削り馬という道具を使って木の枝を削りかっこいい剣を作ってみたり。今回は森の冬支度も兼ねていたので、折れそうな木の枝を長いのこぎりを使って切り落とす作業もしました。子どもたには切り落とした枝が人に当たらないように、周囲の安全に気を配りながらのこぎりを使っていました。


(折れそうな木の枝を、長いのこぎりを使って切り落とす様子)

今回は馬のななちゃんが引くそりが大人気!子どもたちだけでなく大人もそりに乗って、走ったり歩いたりするななちゃんの迫力ある馬ぞりを楽しんでいました。
たくさん遊んだ子どもたちは焚き火の周りにに少しずつ集まってきて、お昼ご飯を食べました。ウインナーやカステラを焼いてみたり、中にはピザを家から持ってきた家族もいて、火の当たり具合を工夫しながら焼いていました。今年一年、たくさん遊んだ森での活動もそろそろ終盤。みんなで片付けをして、帰る準備をします。


(ななちゃんの迫力ある馬ぞり!乗るために順番待ちをしてました)

私たちボランティアメンバーはイコロの森に帰りました。使った道具を片付けたり、イコロの森でお留守番していた動物たちのお世話をしたり。普段なかなか動物と触れ合う機会がないメンバーは、羊の毛にあたたかさを感じたり、かゆいところをかいてもらって気持ちいい顔をする羊に心を奪われていました。


(自分ではかけないところを人にかいてもらうと、喜んでくれます)

【今年一年の活動を振り返って】
この活動は今年度8回行われました。
移りゆく季節のなか、森は季節ごとにさまざまな表情を見せてくれました。そして、そこに参加する子どもと大人の数だけ、森との関わり方があったと感じています。
なにをしてもいいし、なにもやらなくてもいい。そんなふうに、自分のそのときやりたいことを自由にやっていいという空間に、初めて活動に参加した人は少し戸惑うこともありました。しかし、その開かれた自由な空間の中で自分の気持ちのままに何かをやってみること、そしてそれも大きな心で見守ってくれる人がいて本気になって向き合ってくれる人がいること。そこに、活動の大切なことが隠れているような気がしました。森があって、動物がいて、そこには暮らしというものがあって、子どもも大人もいる。そんな多様性にあふれた活動を、これからも一緒に参加するメンバーとともに考えていきたいと思いました。
次の和みの森での活動は来年の春頃です。和みの森も子どもも大人も、春にまた会えるのが待ち遠しいです。

(記事を書いた人:きくちゃん)

参加者の声

今回初めて月に一度は森作りの活動に参加しました。活動が始まると、すぐに子どもたちは削り馬で木の剣を作ったり、薪を割ったり、子どもたちだけの秘密基地に向かったりしていました。この状況に困って立ち尽くしている子どもは居らず、逆に子どもの勢いに圧倒され、あたふたしてしまったほどでした。子どもたちの「やってみたい!」「楽しい!」という気持ちが見ている私にも伝わり、初めての活動で緊張していたことも忘れ、自分も森での活動を心から楽しむことが出来ました。(みさき)

私は薪割りの補助をしたり、馬搬で間伐材を森から運んだり、子どもたちと秘密基地作りをしたりしました。5月から参加していたこの活動も、今年最後とのことでしたが、新たに感じることはたくさんありました。薪割りの時には初参加の親子と森の話ができたり、馬搬の時にはやったことなかったナナをリードして歩くことに挑戦しました。初めて参加した時からこの5か月間でできることは増え、また出来ないなりにも学んで挑戦するチャンスをもらえました。来年度も、月に一度、森に集まる日が楽しみです。(ともやん)

 

※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
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