実施内容
第一回目となる「はまます夜学」のテーマは、「対話の場づくり」。NPO法人きたのわの宮本奏さんを講師にお迎えして実施されました。当日の参加者は総勢13名で、浜益内外から浜益ワーケーションセンターへ集まりました。この日はむしむしと暑く、海に沈む綺麗な夕日を見ながら講座がスタートしていきます。
まずは自己紹介から。今回は顔見知りの参加者も多かったですが、「これがないと生きていけないものは」など意外な一面がわかる質問もあり、和気あいあいと会がスタートしました。
その後、宮本さんから「対話」についてお話いただきました。「会話」「対話」「議論」の違い、なぜ「対話」が必要なのかという解説を聞きました。様々な違いを持つ人々がそれぞれの発言や主張の後ろにある背景を聞き合い、関心を持ちあっていくプロセスであることが印象的でした。
解説の後は、実際に対話をしてみる時間です。3人一組になり、「話し手」「聞き手」「立会人」に分かれて話をしていきました。普段はあまり話さないような話し手の背景や想いを聞き手が丁寧に聞き、立会人がその場で何が起こっているのかを観察します。
役割を変えて話をしていく中で、
「自分の話をするだけでも難しい」
「話し手が何を話そうとしているのか、丁寧に聞くにはスキルが必要」
「うなづきやリアクション、話しやすい空気づくりがとても大事」
というような声が聞こえてきました。
普段当たり前に人と話はするけれど、「対話」を意識することで相手や自分自身に丁寧に向き合う時間になりました。講師の宮本さんからは、対話を意識することで「話し合いに参加してよかったな」「話し合いに納得感を持って前に進めていこう」などと感じてくれる人を増やしていけたらというお話がありました。
参加者のみなさん、お疲れさまでした!
(記事を書いた人 たに)
次回の「はまます夜学」は、7月20日(木)18:30~20:30 テーマ:ファシリテーション です。
こちらからお申込みください!
参加者の声
私は今回、「対話しやすい場ってそもそもどんな場だろう。そういう場の雰囲気ってどうやってつくればいいのかな?」ということを学ぼうと思い、参加しました。私は最近さまざまな場面で人と話す機会が多くなっていたのですが、なかなか相手の話を引き出せなかったり、会話が広げられなかったり、モヤモヤと悩むことが多くなっていたところでした。
今回の講座のなかで心に残っているのが、「私たちひとりひとり違うから、同じものを見たり聞いたりしても、感じ方は人それぞれ」「沈黙はもぐる時間」「言葉にすることを恐れない」ということです。ひとりひとり違うんだということを心に留めて、お互いの意見の背景にある想いを聞き合うことで「気づき」に出会うことができ、意見を共有できるようになる。沈黙の時間は、「自分のなかにある出会いたかった言葉に出会う時間」だから、言葉が出てくるまで焦らずに待ってみる。ちょっとした心の持ちようや話を聞く際の工夫で、安心感をもって相手と話ができるようになるのだと思いました。今回学んだことを、ひとつずつ丁寧に意識していきたいと思います!(きくちゃん)
※本事業は、サマージャンボ宝くじの収益金を活用し、石狩市浜益支所地域振興課主催・運営をNPO法人ezorockが実施しています。