実施内容
【1日目】
初日はロープウェイで山麓駅から山頂駅へ。旭岳自然保全員の方から解説を受けながら、まずは山頂駅周辺のパトロールをしました。ちょうど見頃になりつつあったようで、多種多様で色鮮やかな高山植物について解説を受けながら散策路を歩いて回りました。
途中所々にセイヨウタンポポが入り込んでしまっており、残念ながら旭岳でも外来種問題が生じているようでした。まだ雪が残っていたため、散策路の除雪作業をしました。残雪とはいえ、なかなかのボリュームがある場所もあり、ちょっとした一仕事でした。また、緊急避難小屋の掃除もみんなで行いました。当たり前ではありますが、登山客のためにもこのような維持管理も大切な仕事だと感じました。
初日の作業が終わり、温浴施設のキトウシの森きとろんでゆっくりお風呂に入りました。露天風呂は東川町が一望でき、絶景でした。夕ご飯はみんなで買い出しして、うどんを作り、最後はみんなでボードゲーム。あとはゆっくり2日目に向けて英気を養いました。
【2日目】
2日目は午前中に散策路の草刈りを行いました。旭岳自然保全員の方が先頭に立ち電動草刈り機で道を開いた後、剪定バサミで残った周りの草を刈っていく流れでした。はじめは元気に進めていたのですが、炎天下の中での活動ということもあり途中からは体力勝負でした。水分補給を適宜行い、安全に気をつけながら活動を行いました。お昼ごろに草刈りを終え、どのくらいまで刈れたのかを確認すると道全体の半分にも満たない状況。本当に人手のいる作業だと思うのと同時に、誰かの整備のおかげで散策路を楽しめるのだと感じました。
お昼ご飯は前日にみんなで作ったおにぎりを食べ、午後は貸し出し用の長靴がある下駄箱の掃除を行いました。みんなで力を合わせることで早く終えることができたので、その後は保全員の活動についての詳しい話を聞かせていただきました。計2日間の活動が終わり、解散するころにはみんなの中でボランティア活動の意義や保全活動についての考えが深まっていました。
(記事を書いた人 たまさん、はつだ)
参加者の声
活動中に旭岳固有の動植物を見つけたり、スタッフさんが紹介してくださったりして、大自然に囲まれての作業がとても楽しかったです。そしてあの美しい自然を管理するには、少しずつでも一人一人の保全活動が大切だと思いました。また機会があればぜひ参加したいです。(こた)
当日はお天気もよく、旭岳の自然の中で思いっきり体を動かすことができました。雪割りや登山道の整備は大変でしたが、他のボランティア参加者の方々と力を合わせて取り組んだことで、あっという間に時間が過ぎました。共同生活を通してみんなと仲良くなり、休憩中の会話や作業後の笑顔がとても印象に残っています。初日の活動後にはみんなで旭川の温泉に行き、人生初めての温泉を体験!疲れが吹き飛ぶだけでなく、日本文化の魅力にも触れることができて、本当に楽しかったです。自然の美しさだけでなく、人とのつながりや交流の楽しさも感じられる、忘れられない体験になりました。(あき)
参加してみて改めて自然保全員の活動の大切さを実感しました。これまで観光客として大雪山を訪れたことはありましたが、実際に裏側で行われている仕事についてはよく知らなかったので、とても新鮮でした。雪割りや山小屋の掃除は複数人で取り組んだため、スムーズに進みましたが、普段はこれを限られたスタッフだけで続けていると考えると、本当に大変なことだと感じました。旭岳の美しい自然を楽しめるのは、こうした方々の支えがあってこそだと気づき、ありがたいと感じました。普段何気なく訪れていた場所が、少し特別に感じられるようになり、とても貴重な体験になりました。(たんたん)
