実施内容

第3回の放送では、柏﨑未来さんをゲストにお招きしました。柏﨑さんは岩手県釜石市出身。現在は「三陸ひとつなぎ自然学校」で子どもたちの居場所づくりのための活動をされています。今回は、そんな柏﨑さんの原点について伺いました。高校の時は将来が見えず、進路に悩んでいた柏﨑さん。しかし、高校3年生の時に図書館で出会った『野外教育入門』という本をきっかけにこの分野に興味持ち、北海道の大学へ進学しました。この頃は、釜石への特に強い思いがあったわけではなくむしろ、都会への憧れの方が強かったそうです。

大学卒業後は、黒松内町の「黒松内ぶなの森自然学校」で研修生として働いていました。自然学校へ勤務する中で自然を見る目が養われ、地元への見方が大きく変わったと柏﨑さんは言います。北海道にしかないと思っていたものが地元にもあることを知り、地元の魅力に気づいたそうです。「まだ半人前だから、もう少しここで勉強してから釜石に戻りたい」そう考えていた矢先、東日本大震災が起こります。釜石や地域の人の状況、そして何より家族の顔を見た時、「近くにいて支えたい。釜石に帰ろう」と決意したそうです。

そこから、三陸ひとつなぎ自然学校を立ち上げ、その言葉通り今日まで活動を続けてきました。「当時支援していた子どもたちが、10年を経て成長し、一緒に活動する仲間になっていくことが誇り。今後もこのような子どもたちが増えていったらいいなと思うし、釜石が好きな子が増えて欲しい。そのきっかけを作っていきたい」と今後を語っていました。
ゲストの「過去の話」を掘り下げる179RELATIONS RADIO。他では聞けない話が盛り沢山!
第4回の放送も企画中です!お楽しみに!

視聴者の感想

・表面的な活動内容でなく、一個人の方の内面の変化に深掘りされていること。釜石の方のまちへのプライド、好きな気持ちを高めるということは、まちづくりに関わる全ての原点、目的だと感じ、とても共感します。
学生時代から今に至るまでの道のりや親への説得などを聞けたのがよかったです!
・柏さんの話を深く聞けたのは良かったと思います。細く長く見守っていこうと思えました。

主催者の声

釜石から北海道に進学し、野外教育を学ぶ中で、釜石に対するみる目が変わったという柏﨑さんのお話は、自分自身、重なるところがありました!私は北海道に来て、農業の魅力に気がつきましたが、地元である南九州も北海道に次ぐ農業大国。地元に住んでいた時は、農村景観に見向きもしなかったのですが、北海道の大学に進学してからは、畑で何を作ってるんだろう?というように農地に着目するようになりました。視聴者の皆さんの中にも、同じように自分が住んでいた地域に対する見方が変わったという経験を持つ方もいたのではないでしょうか?ゲストのお話を聞きながら、自分の経験に照らし合わせるとまた新たな発見があるのではないかと思います!(ぽん)

(記事を書いた人:みう)

 

※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
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