きっかけ

大学で土壌微生物を研究している私が「自然学校」に興味をもったのは今年の3月に他学科の森林実習に参加したことがきっかけでした。それまでも環境問題への関心や、自然に対する興味があったのですが、”なんとなく”が強かったです。もっと自分の興味と向き合ってみたいと思い、屋久島での森林実習に飛び込んでみたところ、今まで知らなかった自然に関する知識や、自然を相手にした世界で活躍している人と出会い、自然に関わる仕事についてもっと深く知りたいと思いました。実習後数か月経ってから、偶然、旭岳自然保護監視員ボランティアの存在を知り2週間のボランティア参加を決めました。

実施内容

【旭岳での活動】
旭岳は標高2291m、北海道の最高峰です。平地とは気候が全く違うため7月でも雪があり、私がボランティアに参加した6月から7月初旬は雪解け最盛期でした。高山の花々が芽吹きはじめ、姿見駅周辺で春の訪れを味わうことができました。

そうした季節の変化を安全に楽しんでもらうため、足元の雪を割って道を作りました。散策路の巡回やごみ拾い、レクチャー形式で散策路の案内も行いました。他にも、下山道の笹を刈ったり、道横のロープを張ったり…。こうした地道な作業が、安全な登山環境を作っていると実感しました。

私の2週間の滞在中にも雪解けがどんどん進み、見る景色が毎日変わっていくことに驚きました。監視員としての活動最終日には、散策路の一部でチングルマが満開になり、一面に広がる花畑を見ることが出来ました。

 

【自然学校での活動】
自然保護監視員の活動以外にも、大雪山自然学校で様々な「自然」に関わる活動を体験させてもらいました。その中の一つに「キトキト保育園」があります。
園舎は山。かえるを見つけてかえるの歌を歌ったり、桑の実を探してきて食べたり、自然にどっぷり浸かった遊び方ができる場所ってなかなかないですよね。子供たちが探求心を最大限に遊ぶことができる、大雪山自然学校にしかない学びのあり方を知ることが出来ました。

トレッキングで雪遊びをした時の写真。
「雪の温度って実は…?」新たな発見を楽しむ姿に癒されました。

参加者の声

活動に参加して意識が変わったことは2つあります。
1つは、散策路のごみ拾いや登山道整備など地道な行動を通して自然を身近に感じた、ということがあります。”自然保護監視員”と聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。私が活動内容の部分で書いたような地道な作業を真っ先に思いつく人はなかなかいないと思います。よく環境問題についての議論等で「Think globally, Act locally(地球規模で考え、足元から行動しよう)」というワードを聞きますが、今回の活動を通して自然保護を自分事として捉えることが出来るようになりました。
もう1つは、自分が好きなことや興味があることへ突き詰める面白さです。今回のボランティアに参加して監視員の皆さんの旭岳との関わり方やそれぞれのバックグラウンドを聞くなかで、今まで自分が“なんとなく”興味があった自然や環境問題についてじっくり考えることが出来ました。今後は自分の研究以外の範囲でも興味の幅を広く持って、もっと知識と経験を増やしていきたいと思いました。

(記事を書いた人:なお)

 

※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
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