実施内容

【1回目】
鷹栖町に到着してまず、地域おこし協力隊の方が育てているトマトとシシトウ、パプリカの収穫作業を行いました。その後DIYを行う古民家に移動し、柱のペンキ塗りと、椅子にサンダーを使ってやすりをかけ、滑らかにして再び綺麗に使えるようにする作業をしました。作業後は、地元で生まれ育った照井さんに旧鷹栖北成小学校を案内していただき、小学校と地域の軌跡をたどることができました。夜は地域の方が用意してくださった食材でBBQを楽しみました。炊き立ての新米で握ったおにぎりの味は格別でした!
2日目の午前は地域の公園パレットヒルズと、地元の作物や加工品等の販売を催しているたかすマルシェを訪れ、市民活動や農産物に触れ、地域への理解を深めました。午後は、昨日に引き続きDIY作業を行いました。


【2回目】
古民家に向かい、鷹栖町のことや今回の活動内容の説明を受けた後、DIY作業を開始しました。なんと最初はコンクリート作り!窓を塞ぐためのコンクリートを、水とセメントを混ぜる→混ざったら砂を入れ混ぜる→最後に砂利をいれてさらに混ぜる…。手本を見たときは意外と簡単そうと思いましたが、思ったよりも体力を使い、メンバーで交代しながら作りました。出来上がったコンクリートを窓枠の中に入れ、その後は屋根が壊れている倉庫の修繕作業を行い、1日目の作業は終了しました。
2日目は、分解された椅子のやすりがけを行い、塗装をはがす作業から始まりました。やすり掛け、組み立て、塗装の工程を行い、椅子への愛着が増します。作業終了後は、町の方々と一緒にお昼ご飯を食べ、北成地区の案内をしていただきました。まちでの暮らし、行っている活動などの説明を受け、鷹栖町のあたたかさを身に染みて感じることができた活動になりました!


ボランティア参加者の声

DIYプログラムと聞いていたので、木を切って釘を打ってみたいなことを考えていました。なので、まさかコンクリートを作るとは思っておらず驚きました。なかなかできない経験をさせていただけて嬉しかったです。鷹栖町のみなさんはとてもエネルギッシュで、たくさんパワーを頂きました!今度ブルーベリー狩りにも行きたいなぁと思います。(ごーすけ)

当日はDIYの作業だけでなく、照井さん(北成地区を案内してくださった)や番匠さん(鹿毛さんのDIYの師匠)、加藤瑛瑠さん(古民家DIYと寄木細工作家として活躍)といった鷹栖町の方々、地域おこし協力隊の方々とお会いしてお話もたくさん聞かせていただきました。伝統技術の担い手が不在であることや、年々増加する空き家の活用などのお話を伺う中で地域の方同士の繋がりというのを感じられた4日間でした。まちをみるとDIYをされている方を何度か見かけて活力があり、人と人の繋がりがあったかいまちだな、と思いました。「あったかす」をまた感じに行きたいです!(やまえり)

鷹栖町の方から一言

今回の活動の場は、鷹栖町地域おこし協力隊の鹿毛謙作さんが中心となり、地域のコミュニティ形成の場を目指し、DIYを進めている築50年の空き家です。空き家のある地区は、お米づくりが盛んな鷹栖町の集落で、約130名が住んでいる北成地区。この地区では7月中旬~8月中旬にブルーベリーの収穫体験ができ、若い世代が地域を盛り上げている地区です。活動では、空き家のDIYはもちろん、閉校した北成小学校を地元住民の昔話を交えて案内するなど、札幌圏の若者との交流をはかりました。案内を担当してくださった照井さんはかねてから「生まれ育った地域の魅力を若い世代や、地元訪れた人に伝えたい。」という夢があり、今回実現することができました。コーヒー屋として起業を目指す鹿毛さんも「しゃべりながらコーヒーをスムーズに淹れる」などプチ目標に取り組んでいました。鷹栖町は皆さんの力を借りながら小さな挑戦を積み重ねていきたいと思います。(鷹栖町役場 笠原さん)

 

※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
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