実施内容

【1日目】
初日は山開きの日だったため、旭岳に着いたらすぐに山の祭りに参加しました。ロープウェイの山麓駅付近で登山者の安全をご祈祷したあと、野営場に移動し、アイヌの儀式や踊りを見学。神様への挨拶の踊りや松の踊り、鶴の踊りなど、アイヌの神様や自然を大切にする精神を感じることができました。最後はなんと、みんなで踊りに参加!その場にいた人みんなで一つの輪になって踊りました。山の祭りの終了後は、撤収作業のお手伝いをしました。


(山の祭りの様子)

お昼休憩後はロープウェイで姿見駅に移動。2班に分かれて、散策路の巡回とカウンター業務を体験しました。
散策路の巡回では、登山者が安心して散策路を通れるように雪割りをしたり、雪解け水がたまらないように水路を作りました。これまで知らずに利用していましたが、登山者の安全や植物の保護の為に、自然保護監視員の方々によって予想以上に様々な活動がされていることを学びました。カウンター業務では、レンタル長靴の貸出や、登山者へ散策路の案内や注意事項を説明する3分レクチャーに挑戦!緊張しましたが、登山者の方々はしっかり聞いてくれました。


(レンタル長靴の貸出)


【2日目】
午前中は、天人峡※1での活動でした。まずは駐車場のゴミ拾い。その後、遊歩道へと進んでいき、草刈りと側溝の泥除けをしました。中腰の姿勢での作業は大変でしたが、ニホンザリガニやヘビの抜け殻を発見!豊かな自然を感じることができ、貴重な体験になりました!また、途中で羽衣の滝※2も見ることができ、とても綺麗でした!

※1 天人峡
旭岳から車で15分程の場所にある渓谷で、柱状節理といわれる特殊な地形が形成されています。
※2 羽衣の滝
すぐ近くにある羽衣の滝は北海道最大の落差を持つ滝で「日本の滝百選」にも選ばれています。


(作業中に出会った、二ホンザリガニ)

午後は姿見の池※3周辺での活動でした。まずは、火バサミやスコップ、ロープなどを持って巡回。植生を守るために道を挟むロープを延長したり、案内看板を設置したりしました。冬になりロープを撤去する際、ほどきやすいように工夫された結び方を一人一人が実際に体験しました。
また、巡回中に青空が見え始め、短時間ではありましたが、旭岳の山頂まで見ることができました!
※3 姿見の池
旭岳姿見の池園地内にある火山活動によってできた湖で、旭岳が水面にきれいに映ることから「姿見の池」と呼ばれています


(結び方を教わる様子)


(作業中に顔を出した旭岳山頂)

巡回の後は、カウンターで長靴の貸し出しや3分レクチャー、掃除をしました。とても密度の濃い有意義な2日間となりました!


(3分レクチャーの様子)

(記事を書いた人:あやね)

参加者の声

私は今回が初のボランティア参加、旭岳登山でした。高校の同級生と一緒に行きましたが、最初は会ったことのない大学生との活動に不安がありました。それでも活動をしていく中で、徐々に打ち解け合い、楽しく活動できました。アイヌの山開きは、年に一度の儀式の雰囲気に圧倒されながらも、参加できて光栄でした。夜にみんなで作ったカレーはとてもおいしかったです。
2日目の天人峡の整備(草刈り)は活動の中で一番大変でした。2日間本当に疲れたけど、参加してよかったと思っています。ボランティアは誰かがやってくれるものだと思っていましたが、参加してみるとたくさんの人の協力のおかげで物事が成り立っているという事を実感しました。これを読んでる方々も是非、登山を通してボランティアを楽しんで欲しいです。(こた)

僕は今回初めてezorockの活動に参加しました。事前にオンラインでこまめに説明会を開催してくれて、安心して参加することができました。様々な活動を通してメンバーがどんどんひとつになっていく実感がありましたし、普段人手が足りない活動でもボランティアという形で色々な人が体験できるというシステムは素晴らしいと思いました。機会があれば、是非また参加したいです。(こうへい)

お知らせ

今年度は全8回の活動を予定しています。どの日程も、まだまだ参加者募集中です。この記事を読んで少しでも活動に興味を持った方は、ぜひご参加ください!自然の中で活動してみたい方、環境保全に興味がある方には特にぴったりの活動です。リピーターも歓迎します。お申込みお待ちしています!


今後の活動の詳細・申込はこちら

※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
舞い上がれ 社会を変える みんなの力 休眠預金活用事業