今回は、厚真町内の中学生を対象とした英語を使って、外国人とコミュニケーションをとることを体験するイングリッシュキャンプについての報告です。「相手に自分の想いを伝える」ことの大切さや難しさ、そして想いが伝わることの「嬉しさ」を味わいました。
実施内容
イングリッシュキャンプは9月10日~11日の2日間、厚真町在住の中学生を対象に日帰りで開催され、今回で3回目となりました。このプログラムには、主催者の佐藤稔さんの熱い想いが込められています。
〜開催までの経緯〜
これまで、厚真町の中学生はオーストラリア研修に行っていました。しかし、新型コロナウイルスが蔓延してしまいます。主催者である佐藤さんは「中学生は1度きり。何もできないのはもったいない」と考え、町内で海外を体験するプログラムを企画しました。
~イングリッシュキャンプにかける想い~
「英語がわからないなんて当たり前じゃん」
そう言ったのは主催者の佐藤稔さん。佐藤さんは過去に、海外に行って困ったことがありました。そのため、このイングリッシュキャンプでは、まず子どもたちを「海外の状況に置かせて困らせる!」ようにしているそうです。これは意地悪をしている訳ではありません。「ここならいくら間違えてもいいんだよ」という佐藤さんの優しい想いが込められています。文法や単語がわからなくてもいい。気にしなくていい。頑張って伝えようとする態度が大事なんだ!良いコミュニケーションのあり方を、自分自身で見つけていこう!
イングリッシュキャンプでは、もちろん海外の方のサポートが必要不可欠です。。佐藤さんは直接会って話して、考えに共感してくれる方とプロジェクトを進めています。
「厚真に来たら海外の体験ができる」
厚真町のアピールポイントの1つになる企画にしたいとおっしゃっていました。
~活動当日~
☆ミッション1「パスポートを発行しよう」
名前、誕生日などの必要事項に加えて、好きな食べもの、歌手の記入もしました。完成した人から随時入国!ここからは日本語禁止!みんなも私もドキドキ…
☆ミッション2「明日のお昼ごはんの注文」
両替をしてから向かいます。注文を終えた子は、ショップでお菓子や飲み物を買ったり、ALTとお話をしたりしていました。「みんなは何注文したの?」という話題で盛り上がっていました。
☆ミッション3「値段交渉してみよう」
4チームにわかれて対決しました。対決種目は、マリオカート、卓球、けん玉、トランプの4種目。ゲームをすることで、ALTと子どもたちの距離が一気に縮まったように感じました。そして、みんなけん玉が上手!これってもしかして、あつまけんだまクラブ※のおかげ!?
☆ミッション4「調子が悪くなっちゃった。病院に行こう」
このミッションは個人で取り組みます。どこの調子が悪いのか、症状を伝えて診察を受けていました。
ミッション以外にも、例えば「1サイズ小さい服が欲しいです」「〇〇って英語で何というの?」といったお題を引いて、それをALTの先生に質問をしていました。ジェスチャー、表情、知ってる単語を使ってコミュニケーションをとる姿が見られました。
最後はみんなでBBQ!ホットドックを食べる際、ALTの先生が持参した辛いソースに挑戦する子もいました。とても辛くて口が真っ赤。ひーひー言いながら食べました。外国人ってこんなに辛いもの食べられるの~!?
残念ながら私たちは1日目のみの参加でした。2日目はカヌー体験をしたそうです。
2日間を終えての感想を佐藤さんに伺ったところ、
「たったの2日間で、英語で受け答えができるようになっていて、子どもたちの変化が面白かった。課題は、日本語で話しちゃう隙を与えてしまったこと、何をすればいいのかわからない時間を作ってしまったこと。だから、次回はそのような時間を与えない、より濃い企画にしたい。」
とおっしゃっていました。
次回は私も、2日間を通して子どもたちの変化を間近で感じたいなと思います。
※ALT:Assistant Language Teacher (外国語指導助手)
※あつまけんだまクラブ:「いつでも、どこでも誰でも」できるけん玉が生み出す厚真町のけん玉コミュニティ。
(記事書いた人:みゆ)
参加者の声
最初は中学生に戸惑いが見られましたが、ゲームをALTの先生と一緒にしたことで緊張が緩和されたように感じました。ゲームをすることで自然と笑顔になり、単語しか話すことができなくても、表情・身振り手振りでコミュニケーションをとれていました。私も久しぶりに外国の方とお話ができたことがとても楽しかったです。中学生の時、お昼休みにALTの先生とお話することが好きだったのを思い出しました。参加できて幸せでした!(みゆ)
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