実施内容

【6月1日、2日】

6月1日と2日の活動では、EZDOMEの解体とはまますベースの庭整備の続きを実施しました。庭整備をはじめる前に、まずはEZDOMEの解体からスタート。はまますベースに設置しているEZDOMEを、厚真町で行われている長期滞在プログラムで使用するために解体作業をしました。中に格納されている、EZDOMEの部品たちをバケツリレー方式で外に出した後、みんなでネジを緩めてあっという間に解体できました。

EZDOMEの解体が終わった後は、前回の活動で庭の倒木を片づけた際に集めきれなかった枝を集めて、紐で縛る作業をしました。気が遠くなりそうでしたが、参加者の力を合わせて終えることができました。枝を集める作業と並行して行っていたチェーンソーで倒木を小分けにする作業が終わったら、手斧で薪割りする班と池にたまったヘドロを掻き出す班に分かれました。手斧で薪割りするのがはじめてというメンバーがいたので、手斧での薪割りレクチャーからスタートしました。慣れてくると心地いい薪割りの音を響かせながらバンバン割っていきました。その一方で、池のヘドロを掻き出す班は、ヘドロの重さや足場の悪さに悪戦苦闘しながら作業をしていました。池のヘドロがきれいになり、淵についている泥を洗い流すとホースのようなものが出現。翌日、調査しようということになりました。

翌日の調査では、はまますベースの裏山に出かけて、水源があるか調査をしました。イタドリの茂みを抜けると水が出ている箇所があり、そこからホースがでていたので、たどると途中で切れてしまっていました。果たして、このホースが池に通じるものだったのか、池に水が復活する日は来るのか、次回以降の池の動向に目が離せません。

【6月15日、16日】 ベースの池を復活させよう

蒸し暑さが夏を感じさせるこの時期。今回の活動の目的は、待ちに待ったベースのお庭にある池を復活させることです。今は、雨水が溜まっている穴と化している池。実は、前に住んでいた人はそこで金魚を飼っていたのだとか。それを聞きつけた私たち。復活にむけて池周辺をコツコツ片付けていました。今回は、水が流れることを阻止している側溝の草の掃除から始めました。開始早々、笹の硬さと草の多さに圧倒されました。「笹はこの硬さで身を守っているのね。」なんて余裕ぶっていたのも最初だけ。鎌を持って、なかなか刈らせてくれない笹とにらめっこ。ああ、整備って大変。そうこうしていると水が流れる上流のほうから、泥だらけのメンバーが降りてきました。草刈り班と側溝掃除班に分かれて作業していた私たちは、お互いに「大変そうね」「そちらこそ」と目線で会話。休憩をはさみながら黙々と作業を続けます。作業中に、わぁ!という声がしたと思って振り返ると、そこにはザリガニを持ったメンバーが。もしかしたら珍しいザリガニなのではと大興奮。そうこうしているうちに、側溝をせき止めていたものたちが取り除かれ、水が流れはじめました。やったー!と思ったのも束の間。「この水をどう池に繋げるか」という問題が出てきました。思ったよりも大きな問題が出てきた所で、1日目は終了。

2日目。前日に積み残した側溝の水を池にどう流すかという問題を解決するべく、作戦会議からスタート。会議の結果、余っている木材を側溝の形に切り、水をせき止めることに。みんなであーだこーだと言いながら木材を切り、水のせき止めに成功!そこで次の問題が。池に繋がっていると思われるパイプはあるものの、本当に繋がっているのか分からないという事態に。木の枝を入れたり、ホースで水を流したりしましたが、よくわからず。そこで閃いた!「やかましい音楽を入口で流して出口から聞こえるかどうか作戦」。物は試しという事で、音楽を流し、出口と思われる所で皆で耳をすまします。よく耳をすますとパイプの奥の方から音楽が!みんなで大盛り上がりです。効率的かと言われると自信は無いですが、楽しい方法だとは思いませんか?そうやって皆で考えて大笑いしながら進められることがこの活動の醍醐味です。

作業は続けましたが、池の水が入って出ていく構造が機能するまでには至りませんでした。でも、みんなで身体を動かし、自然を感じ、色々と考えながら進めることができた活動でした。

~後日談~

私たちが札幌に帰ってきた日、浜益では大雨が降りました。なんとそのおかげで、水量と勢いが増し、池の水が循環するように!!やっぱり自然の力には勝てませんね。
(記事を書いた人:いっしー、みさき)

参加者の声

ベースのお庭に出てみると色々な植物や、生物、虫が沢山。自然豊かな浜益を感じながら、整備をしたり池を復活させることができました。自然が多く見られるこの時期。普段は近くに感じることが少ない自然を感じることができることが浜益の魅力だなと感じました。(みさき)