実施内容

収穫するさくらんぼの種類は日ごとに変わっていきます。佐藤錦とセネカから、ジャボレー、南陽、水門、月山錦、紅光…と次々と移っていきます。さくらんぼをその日どのくらい収穫するどうかは当日出荷する量で決まります。出荷がたくさんある場合は、宅配業者さんが来る前にパック詰めする必要があるので大急ぎで収穫して選別します。

さくらんぼの収穫は同じ種類の木でも、木ごとに色づい方が違います。同じ木でも太陽の当たる方は真っ赤でおいしく、逆側はまだ赤くなっていない場合もあります。色づき始めは、赤くておいしいさくらんぼを見つけて、鍵棒で枝を引き寄せて、さくらんぼのつるから優しく収穫します。終盤に差し掛かると「この木は全もぎしてね~」と言われ、木になっているさくらんぼを全て収穫します。

また、きむら果樹園は、観光農園としてさくらんぼ狩りを体験することができます。直売所もあるため、たくさんの人が果樹園を訪れていました。木村さんの知り合いや、浜益の方々など人の繋がりの暖かさを感じました。さくらんぼの収穫の傍ら時間があれば、ぶどうのつる取りを行っていました。ぶどうはあちこちにつるを伸ばして巻きつくので、ハサミでつるを切ります。この作業はずっと上を向いて作業し、首や肩にとてもくるため、こまめに休憩を取りながら行います。

7月中旬のさくらんぼの繁忙期を越え、7月23日に果樹園のお手伝いは終了しましたがこの時期、きむら果樹園ではさくらんぼやリンゴの他にもたくさんの果物が収穫期を迎えます。ハスカップやブルーベリー、ラズベリー、杏等いろいろな果実を収穫しました。

きむら果樹園の方々や一緒に働いた浜益の方々、たくさんの人たちに囲まれながら、大自然の中で果樹に向き合った1ヶ月半。何年もかけて果樹を育て、人の手で一つ一つ世話をして、収穫された果物の有難さをとても実感しました。一緒に働いた浜益の方々も、初めての事ばかりの私たちに果樹のことから、浜益のことまでたくさんのことを教えていただき、浜益のとってもコアなお話をたくさん聞くことができました。

参加者の声

「(枝を変える毎に)さくらんぼは必ず味見をする」活動が始まってすぐに、果樹園の木村さんから、そう言われました。真っ赤な、さくらんぼとるだけじゃダメなのかな?と最初は躊躇しました。でも、食べてすぐにその理由がわかりました。幹ごとに味が全然違う!こっちのさくらんぼは、赤くても甘くない。こっちのさくらんぼは、そんなにも赤くないのに甘い。もぐもぐするのって意外に大事ということに気付きました。果樹園にいかなければ、得られない発見でした。私は2日間しか参加できませんでしたが、その2日間の中で接した浜益の人は温かかったです。また、あの景色にあの人達に会いたいと思いました。

おまけ

浜益滞在のおまけ。頂いたさくらんぼをシャーペットに。暑い日の作業終わりに食べると最高です。

さくらんぼの種を頂き、布の染物をしてみたりもしました。

 

※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
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