背景
地域おこし協力隊インターンとして湧別町に滞在した1ヶ月半、とても密度の濃い期間となりました。
インターンとして滞在した10月より以前に、私は一度湧別町を訪れていました。2025年の2月、流氷見学や道の駅、鹿の解体を行っている伊藤産業さんなどをツアーのように見て周る体験ツアーでした。当時はオホーツクエリアに訪れること自体が初めてだったので、訪れる前は正直、北海道地図の右上の辺りに湧別という町があることしか認識できていませんでした。実際に湧別町を訪れてみて、こんな遠いところにも”まち”があり、産業があり、暮らしがあるんだ、ということを肌で感じたことを覚えています。
それから半年後、湧別町で地域おこし協力隊インターンが募集されていることを知りました。1つの地域に長期間滞在して関わってみたいという思いもあり、参加することを決めました。

活動内容
前半の期間は、ゲストハウスの「NEW HUMBER」さんでスタッフとして活動しました。宿泊施設でありながらランチやディナーの営業もしていて、ホールのお手伝いをする時間が多かったです。オーダーやドリンクの提供、レジなどを担当しましたが、学生時代にレストランでアルバイトをしていた経験が思ってもいないところで役立ちました。また、客室の清掃やポップの作成、イベントの準備など、いろいろな業務に携わることができました。NEW HUMBERさんは建設会社の社員食堂としての機能もあるため、社員の方と顔見知りになったり、常連さんや町外の宿泊者の方を含め、よく声をかけていただいたりと交流を深めることができました。NEW HUMBERさんで最も印象的だったのが、インターン期間最後にあったオープン1周年のイベントです。トークイベントや宴会、キッチンカーや古着の販売などがあり、3日間のイベント期間中は絶えずお客さんが訪れていました。その中でも初日の宴会では、オープンに携わっていた方や常連の方、ファンの方、またスタッフの同級生の方々も数多く駆けつけてくれていました。毎週のように北見から通っている方や東京からこのために帰省した方など、まさに「関係人口」を感じることのできた時間となりました。

後半の期間は、「湧別企画」さんという、地域おこし協力隊OGの方が設立を進めているNPO法人で活動を行いました。メインとなったのは10月末にオープンを予定していたコミュニティスペース「Wacha!(ワチャ!)」の準備です。何もない空間から始まったスペースに、町の皆さんからいただいてきた椅子や机を配置し、足りない机はドリルやニスでDIY。飾り付けやポスター貼りのお手伝いもしました。他にも、高齢者の方向けのスマホ相談教室や、湧別のフリーペーパー「湧」の編集、町内の写真撮影、観光協会のお手伝いなど、本当にいろいろなことに関わらせていただきました。

湧別企画さんで活動されているメンバーの方がおふたりとも2児の母で、幼いお子さんを抱っこしながらバリバリ働いている姿は本当に尊敬します。子どもからおじいちゃんおばあちゃんまで、本当に幅広い世代の住民の方と関われた貴重な期間でした。また、期間中に受入先の方から様々なお話を聞けたのも印象的でした。協力隊時代の話や、湧別に来たときの印象、湧別の人の温かさ、湧別の魅力など、さまざまなことを協力隊や移住者としての目線から聞くことができ、湧別がより一層身近に感じられました。オープン当日はたくさんの方が訪れており、町民の皆さんの大事な居場所となっていく「Wacha!」のこれからが楽しみです。

参加者の声
インターン期間を終えてみて、長期滞在することができて本当に良かったです。滞在期間中に湧別のスポットやイベントをあちこちを周ることができたし、町内の飲食店もたくさん巡ることができました(完全制覇できなかったのが悔しいです)。また、やはり一番記憶に残っているのは、湧別の皆さんの温かさです。見知らぬ土地で暮らすことに最初は不安がいっぱいでしたが、ごはんに連れて行ってくれたり、町民の皆さんに紹介してくれたり、ときにはおうちに招いてくださったこともありました。気づけば、「知らなかった町」だった湧別町に親近感や愛着がとても湧いていて、「いつかまた必ず帰ってきたい町」になっていました。次はチューリップの咲く時期に、湧別町をまた訪れたいです。このインターンでお世話になった皆さんにまた会いに行きます!
