2021年9月に厚真町教育プログラムが、活動拠点を厚真から苫小牧のイコロの森に移し、実施されました。実施されたおよそ10日間の活動に参加したメンバーたちが、この活動を通して学んだことや感じたことなどをお伝えします。

参加者の声①

初めての場所で、初めての人たちと、初めてのことをやったこの活動に参加したことで、新たな出会いや発見があった模様です。

ともやん:新しい仲間ができ、こどもたちとふれあい、原木しいたけに出会い、調馬策で悩み、森で語り合った9日間でした。新しいことの発見と驚きばかりのプログラムで、自分と向き合う機会も、時間もたくさんありました。今の生活もこの実習の延長にあるように感じています。

ココ:新型コロナウイルスに影響されながらも無事にプログラムが行われ、とても嬉しかったです。色々な人や動物たちと一緒に暮らしていく中で、自分自身と向き合う機会がたくさんありました。同じ熱量で話し合ってくれたり悩んでくれたり、自分の課題に気づかせてくれたりどうでもいいことで笑い合ったり…とても良い仲間がたくさんできました。プログラムはあっという間の11日間でしたが、これから先も続く学びと人との出会いだったと思います。

参加者の声②

活動中に知ったことや触れたことで、悶々とし、葛藤した学生もいたようです。

おにぎり:大学4年目にして、こんなにも沢山の出会いがあり、自分の無知に落胆し、多くの経験から学び、人生の分岐点ともなるような経験ができるとは思ってませんでした。自分自身の強み、弱みに気づけた11日間。ここで得た経験一つ一つを噛みしめて、今後の人生に存分に活かしていきます。

たんたん:「地域ボランティア」という名前に惹かれ参加してみたこの活動で、最初に抱いていたイメージよりも様々なことを学ぶことができました。新しい人と毎日関わりを持ち、馬との触れ合いで悶々とし、初めての経験ばかりでした。6日間という短い期間でしたが、ここでの経験を活かし、これからの自分の学び、成長につなげていきたいです。

参加者の声③

この活動についてだけでなく、この活動から今後について考えた学生もいました。

えってぃ:厚真で2018年の災害のことや教育のことを聞き、考え、悶々とし、イコロの森で初めて会った仲間たちと手探りしながら共同生活をするなど、今まで自分にはあまりなかった日々を過ごせたことは大きな財産となりました。帰路についた後も、まだこのプログラムは続いていると感じています。たった11日間でしたが、そこで生まれた価値観はもちろんのこと、疑問、違和感を今後どうするか、今回出会った人々との縁とともに大切にしていきたいです。

ゆうた:ただボランティアしたい!誰かのために何かしたい!その思いだけで参加を決めたものの、蓋を開けてみれば自分が助けられてばかりでした。それこそ関わってきた人たちの震災への思い、当時の辛い環境など思い出したくないであろうことも我々のために思い出し、教えていただき感謝しかなかったです。だからこそ僕は今回学んだことを念頭に、子ども、地域、みんなを導ける、そんな人になることが今回のボランティアで自分にできることなのではと感じました。

メルシィ:コロナの影響がありましたが、無事活動できたことが嬉しかったです。最初から最後まで来てよかった、行ってよかったと思う活動でした。たくさんの人と出会いながら、まるでどこでもドアで時空を超えたかのように感じながら、実に多くのことを学ぶことができた11日間でした。今後の人生をどう歩むか、決めるのは自分。今回の活動を活かし、自分軸をしっかり持って歩んでいきたいと思いました。

やまちゃん:人生で初めて自主的に参加したプログラムで、ただ学んでるだけでは得られない体験や様々な立場の声に触れることができ、非常に充実した時間を過ごすことができました。自分の目で見て、実際に活動に参加してみて、普段の生活の中では関わることのない人たちと交流して、いろいろな考えに触れました。体験の意義を自分の身で感じ、活動への参加の意欲が高まったとともに、自分が教師の立場に立った時、促せる立場に立ちたいと思いました。

 

北海道胆振東部地震発災当時の話を聞き、被災した側、支援する側の大変さ、過酷さに衝撃を受け、しいたけ農家さんのお手伝いを通し、生産者の苦労や思いに触れました。また、言葉が通じない動物とのふれあいやオンラインMTGでの議論で、コミュニケーションに悩みました。約10日間と(体感では)短い期間でとても濃く、得るものが多い活動になったようです。

2021年度厚真長期滞在プログラム記事は他にもありますので、そちらもご覧ください。
2021年度厚真長期滞在プログラム その1〜初めての場所で、初めての人と、初めてのことばかりの共同生活〜
2021年度厚真長期滞在プログラム その2〜厚真のたのしいたけ!原木しいたけ農作業お手伝い〜
2021年度厚真長期滞在プログラム その3〜子どもが育つ環境 2つの放課後活動から〜
2021年度厚真長期滞在プログラム その4〜災害と子どもの居場所について考える@オンライン〜

 

(記事をまとめた人:しん)

 

※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
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