地域おこし協力隊として湧別町のチューリップを広めたい

Q:湧別町に移住したきっかけはなんですか?
竹内さん:もともと一般企業でブランディングやブログ作成の仕事をしていました。でも都会よりも田舎で働きたいと考え、転職サイトで広報系の職種に絞って探していた時に、湧別町の地域おこし協力隊に出会いました。チューリップ公園の写真がきれいで、このきれいさをもっと広める仕事がしたいと思い、移住を決めました。

Q:地域おこし協力隊としてどのようなお仕事をされていますか?
竹内さん:普段はチューリップ公園のPR業務を行っています。SNSアカウントがFacebookしかなかったところから、Instagramと Xなどツールを増やして発信してきました。最近は若い世代にも見てもらえています。チューリップは生き物で、一時期しか咲かないので宣伝も難しいのですが、今後はコアなファンが増えるような取り組みをしていきたいと思っています。あとは来てくださった方がもっと楽しめるような仕組みも欲しいですね。

Q:地域おこし協力隊として必要なスキルはなんですか?
竹内さん:自分でやる行動力と与えられた環境の中でなじむことができるコミュニケーション力が大切だと思います。町を変えたい!と思っていたとしても、まずは町の雰囲気を掴む。それから、やりたいこと・求められていることをやった方がうまくいくんじゃないかなと思っています。都会から来たからと言って尖りすぎていたら、お互いとっつきにくいですからね。
あとは、頼れる場所と人を作っておくことも大事かもしれません。Uターンなら問題ないと思いますが、知らない町に行くと、本当にひとりぼっちです。町外でもいいし、今までの友人でもいいので相談できる人を作っておくと心の余裕もできると思います。

湧別町に出会えてラッキー!

Q:湧別町にはどんないいところがありますか?
竹内さん:食べ物が美味しくて、人との距離感が程よい。どこをみても空が広くて心が休まります。移住前、満員電車に揺られて通勤する生活でストレスを溜めていたのですが、今はたとえ仕事で疲れても帰りに町の風景を見るだけでストレスが緩和されている感覚があります。これが湧別に移住して一番よかったことかもしれません。本当にストレスフリー!

Q:かみゆうべつチューリップ公園にはどんな魅力がありますか?
竹内さん:ここならではの構図(立地)、品種の多さ、歴史を感じる畝植えです。「チューリップと風車・山・空」の構図で写真が撮れるのはかみゆうべつチューリップ公園ならではだと思います。また、きちんと管理されていて、よく見ると品種ごとに情報がたっぷり載っているラベルがあります。これを見ながら園内を回ると1日では回りきれません。湧別のチューリップは、はじめは観光目的ではなく球根栽培をしていたという歴史があります。その歴史から、今でも守られているのが畝植え。毎年10月に町民ボランティアも含めて植え付け会が行われます。全て人の手によって植えられているのもすごいことだと思います。こんなことを書きましたが、表向きには、写真映えします、チューリップを掘り取って持ち帰れますよ、出店もあるよ、とかですかね。

竹内さんは湧別町で出会った酪農家の方とご結婚され、地域おこし協力隊のお仕事と並行して、子育てもされています。

Q:湧別町で子育てをしていく上で良い点はありますか?
竹内さん:自然にあふれていて、のびのびと育まれる環境があることと高校まで医療費が掛らないことですね。また、支援センターも充実していて、そこでママ友と交流することができます。一般的には、田舎だと干渉しすぎて、かえってストレスになることもあります。しかし湧別町では、ママ友や町民は私たちに興味は持ってくれるけど深入りはせず、孤立することもなかったのが良かったところです。

竹内さんが制作した湧別町のパンフレットについて

Q:竹内さんが制作された湧別町のパンフレットについて背景を教えてください
竹内さん:元々、移住フェアなどで配っていた4ページほどのパンフレットがありました。そのパンフレットをリニューアルできないか、と上司からお話があり、作ることになりました。前々からリニューアルしたいと思っていたので、やったー!と思って内容を考え出したら、盛りだくさんなパンフレットが完成しました!自分が移住する前に知りたかった情報を詰め込んだ感じです。当初は16ページくらいで考えていたんですけど…段々と増えていって24ページになりました!
移住者のリアルな生活、声は一番伝わりやすいはずなので必須項目だと思っていました。また、制度をまとめたページには思い出があります。湧別町の制度って本当に手厚いと思っていて。移住先を探している人にとっては決め手になる制度もあると思うので、わかりやすくまとめて載せたいと思っていました。ホームページでも制度がまとめて見れるページはないんですよね。各課への確認は大変でしたが、役に立つページになっていると思うので、誰かの参考になれば嬉しいです。

竹内さんが作成した、湧別町の移住定住パンフレット

竹内さんと湧別町のこれからは

Q:湧別町に観光客や移住者を増やすために必要なことは何だと思いますか?
竹内さん:観光と移住は別だと思うのでそれぞれの回答で!
・観光客
泊まる場所が少ないことが1番の課題だと思います。ただ、それは個人でどうにかできるような簡単なことではないので、まずは認知度向上が必要かな、と。1度来てみるといい町だと分かるはずなのですが「来るきっかけ」が足りないんだと思います。
・移住者
移住って、相当ハードルが高いことだと思っていて。湧別の場合、働ける場所と住む場所が限られているのが現状です。なので、移住者を増やすとしたらまずは雇用を生み出す場所から必要になってくると思います。

Q:地域おこし協力隊の任期が終了した際に活動したいことはありますか?
竹内さん:町民の交流スペースをつくりたいです。町民を取材する機会があるのですが、お年寄りの方々は有益な情報を持っていて、それを若者に伝える場所をつくりたいと考えています。
また今の仕事を引退したら、することがなくなってしまうという町民の声もあります。時間を持て余してしまっている高齢者が活動できる場を提供することも大切ですよね。さらに60代以上と10代、20代が交流できる場になればいいですよね。

Q:湧別町を訪れたことがない人にひとこと
竹内さん:住めば分かる、居心地の良い町です。私はこの町に出会えてラッキー!と思ってます!

インタビュアーの声

湧別町に来る前まではチューリップのイメージがとても強かったです。おためし協力隊として湧別町に来ることで、竹内さんをはじめとした移住者の方や屯田兵などの湧別町の歴史、第一次産業のことなど深く知ることが出来ました。地域おこし協力隊の竹内さんはチューリップ公園のPRだけでなく、パンフレット作成のために町民にインタビューをしたりして持ち前の行動力でなんでもこなしちゃう素敵な方でした。(とももん)

私は湧別町を初めて訪れ、サロマ湖や緑の山々、満点の星空などの豊かな自然に心が洗われました。竹内さんがプログラム内で紹介してくれた、サロマ湖の吊り橋とサンゴ草はお気に入りの場所となりました。また今度湧別町を訪れた際には、ゆっくり自然の中を散歩したり、満開のチューリップも見に行きたいです。プログラムとインタビューを通して、また竹内さんが作成したパンフレットから、竹内さんの湧別町への愛と魅力が存分に伝わってきました。私も同じくらい札幌を愛したいなと思いました。(そーじゅん)