実施内容
約2年前に札幌市が主催する事業で浜益と関わるようになりました。その後も通いながら関わらせていただく中で浜益の方々の優しさや浜益愛を魅力に感じ、さらに浜益の方の暮らしや冬の厳しい時期の生活を知りたいと思い浜益地域おこし協力隊インターンに参加しました。
2月5日から20日までの約2週間浜益に滞在しました。浜益の皆さんと様々な活動をしました。
まず、地域の皆さんのコミュニケーションの場となっている活動に参加しました。具体的には高齢者福祉センターで毎朝行われている体操や、毎月1回地区ごとに行われている体操や脳トレ、レクリエーションを行う「縁ジョイクラブ」、地域の方が経営する交流サロン「カフェクローバー」での活動、集落支援員の方が実施している「切り絵教室」、若い世代の方が中心となって浜益のために活動している“浜益わかもん会”で企画された小学生を対象に週1回行われている「放課後児童教室」に参加しました。
(上:カフェクローバーの様子、左下:センターの体操の様子、右下:縁ジョイクラブの様子)
福祉センターでの毎朝の体操では参加者の皆さんと様々なお話しをし、お菓子などの食べ物もいただき、最後には『また来てね』と声をかけてもらえるほどになったのがうれしかったです。
「縁ジョイクラブ」や「カフェクローバー」では、高齢化が進んだ地域で地域社会と関わる場を設けることの大切さを感じました。浜益で生活されている方々のお話しを聞けたことが浜益を知る一歩になりました。
「切り絵教室」は世代関係なくコミュニケーションを取ることができ、普段の生活の息抜きになると感じました。地域の方が集まる温泉で行われていることもあり、切り絵体験に参加されない方も少し立ち寄る地域の中で大切な場になっていると感じました。
「放課後児童教室」では、“わかもん会”の方々が立場は関係なく自主的に浜益のため、子どもたちのために行動されていたのが印象的でした。
(上:切り絵教室の様子、下:放課後児童教室準備のためのわかもん会のミーティングの様子)
次に果樹園と漁港に行き、作業体験をしました。
きむら果樹園では果樹の剪定作業と剪定で出た枝拾いを行いました。剪定作業は枝の育ち方を考えながら行うのが難しく、雪で足を取られながらの作業は体力を削られました。果樹は冬の時期も手がかかることに驚きました。
藤巻漁業部ではニシンの網外しを行いました。網が絡まらないように注意しながら作業するのが難しかったです。足が速い生ものを扱っていることもあり、作業スピードの速さ等に驚くことが多かったです。
(左:枝拾いの様子、右:ニシンの網外しの様子)
最後に浜益区内で行われる“スノーシューで訪ねる黄金山イチイの木ツアー”の運営のお手伝いを行いました。このツアーでは前々日の準備からお手伝いしましたが、地域の方々の協力を含め多くの方が関わって成り立っているのだと知りました。協力し合ってツアーをつくりあげていく関係性が印象的でした。
おためし協力隊の活動外の出来事としては夜ごはんをごちそうになりお話しをさせていただいたり、中学生の浜益PR、物販販売活動に向けて浜益の特産品についての学習の見学などをしました。夜ごはんをいただいた時は、業務では関わることができなかった方に浜益のことを聞かせていただくなどたくさんお話しをお聞きすることができました。中学生の授業では、浜益の商品の魅力を感じることのできる学びであると思いました。
(お裾分けでいただいたもので作ったご飯)
参加者の声
浜益には2年ほど前から少し関わらせていただいていましたが、今回初めて長期で滞在をしました。1年の中でおそらく一番生活しにくい冬の時期に浜益で生活してみて意外と生活できるかも！と感じました。買い物に隣の町に行くのに往復2時間以上かかることなど大変だと感じることもありましたが、お裾分けをいただいたり気にかけていただいたりなど浜益の方々の温かさを感じました。
浜益に滞在する中でお会いした多くの方が浜益に来た事を喜んでくださり、帰る際にはまた来てねとおっしゃっていただいたのがうれしかったです。また、浜益の外から来た私に対しても快く受け入れてくれる方ばかりでありがたかったです。
今回の浜益の滞在を通して、これからも浜益に関わりたいと思いました。浜益で多くの方と関わらせていただいた中で、私自身がしたいことで浜益のためになることが何かあるのではないかと感じることができました。浜益と単に関わるだけではなく、協力してくださる分を私自身が浜益に返すことができるような関わり方をしたいと思いました。
2週間はあっという間でしたが、将来のことを考えるよい機会になりました。また、長期的に滞在することで初めて分かることもたくさんありました。
（記事を書いた人 あやの）
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