実施内容

旭岳に到着して、まずは旭岳自然保全員の方に旭岳の基本的な解説をしていただきました。普段見ることのできない高山植物や旭岳の歴史を、実際に散策路を歩きながら聞かせていただき、とても感激しました。また、国立公園の様々な課題に関して、経営面の問題やオーバーツーリズムなどは良く耳にしますが、それとはまた別に保全員ならではの視点からの課題を解説していただき、大変興味深かったです。

翌日以降は、散策路の笹刈りやロープウェイ駅での観光客を対象としたレクチャーなどを行いました。笹刈りでは、はさみで歩行者の妨げになる草や枝などを切る人、芝刈り機を使用して切り落とした笹をほうきで掃く人など、役割をみんなで分担して行い、午前から昼過ぎにかけてで散策路1コース分の笹刈りを終えました。想像していたよりも時間がかかった上にハードな仕事で、その分やりがいや達成感もありました。笹刈りの前後には、道路のゴミ拾いや散策路点検を行い、保全員の方から色々なお話を聞きながら、楽しく活動ができたと思います。

活動が終わったら、夜はシェアハウスで鍋やビーフシチュー、朝食もみんなで作りました。シェアハウスでの共同生活はとても新鮮で、最初はうまく協力できるか不安でしたが、それぞれの個性が光っていて、とても楽しい時間でした。2日目以降は、疲労が溜まっているメンバーもいましたが、そういった時こそメンバーで協力して役割を分担し、貴重な時間を過ごせました。

(記事を書いた人 さわだ、あらた)

参加者の声

3日間の旭岳滞在を通じて、多岐にわたる貴重な体験をすることができました。笹刈りのような人手を要する作業や、チシマザサの植生実験の管理、更には登山者へのレクチャーなど、保全員の役割が幅広いものであることを実感しました。また、今回が2回目の参加となり、季節によって活動内容が大きく異なることも理解できました。旭岳の国立公園としての姿を改めて認識し、ありのままの生態系を守り続けるためには管理側と観光客側が常に協力し合う必要があると強く感じました。この経験を通じて、現場で行われている多様な取り組みを学ぶこと、そして自然保護の重要性を自分ごととして捉えることができたと思います。(かいせい)

この活動は2回目の参加で初めての2泊3日の活動でした。3日間で、一緒に参加したメンバーとも濃い時間を過ごせたり、普段札幌で生活していてはなかなかできない経験をたくさんすることができました。笹刈り、森探索、登山客に向けての旭岳の解説、長靴を洗って並べる作業など3日間でたくさんの活動が出来ました。また、東川町にも興味を持ちました。振り返りのミーティングの際にも、メンバーの顔を久しぶりに見て話をしていると一緒にいた楽しい雰囲気を思い出せて、写真を見たらより深く思い出せました。本当に参加して良かったと思っています。(あらた)