実施内容

<11月9日>
今年度最後の羊鶏クラブ。子どもたちが一年間お世話した鶏を屠殺して調理し、命のありがたさを学ぶ日です。始まりのあいさつではスタッフの方から全体に向けて活動内容の説明がありました。活動内容の確認後、防寒対策をして午前の活動に出かけました。
午前の活動は鶏小屋の清掃と冬囲いです。子どもたちは手慣れた様子で卵を回収して清掃に取り組んでいました。冬囲いはプラスチックの板にドリルで穴を開け、結束バンドで小屋の金網に固定するもので、小学生がドリルを使いこなす姿はとても衝撃的でした。

お昼ご飯のあとは午後の活動がスタートします。
午後の最初の活動は鶏の屠殺です。スタッフの方が雄鶏を逆さまにし、希望した子がナイフで首を切って血抜きをしました。午前の活動中から殺したくないという声が聞こえていましたが、皆取り乱すことなく落ち着いた様子で見ていたのが印象的でした。次に鶏をお肉にするためにお湯に入れて毛穴を開き、皆で羽を抜きました。子どもたちの中には羽を持って帰ることに夢中になっている子もおり、その切り替えの速さには驚かされました。

その後スタッフの方によって鶏が解体され、みるみるうちにスーパーなどで売られている鶏肉の姿になっていきました。
最後の活動は調理と食事です。今回調理したのは屠殺した鶏と、事前に業者の方に屠殺をお願いしていた羊です。はじめに羊肉の脱骨作業を行い、その後はお肉や野菜を切ってたき火で調理しました。羊肉はジンギスカンやミンチにしてピザやパスタになり、鶏肉は鶏ガラスープや、ダッチオーブンでさつまいもと調理した料理になりました。子どもたちにはピザが大好評で、ピザだけでお腹いっぱいになる子もいたほどでした。

お腹がいっぱいになったところで今年度の羊鶏クラブの活動は終了。長時間の活動でしたが、最後まで元気な子どもたちの姿は本当にたくましかったです。

<11月22日>
この日は、和みの森にて馬搬で木を運び出した後に、イコロの森の鶏小屋の掃除を行いました。まずは朝、和みの森に到着し、作業道具などを出して準備をします。そして、馬の到着を待つ間に森へ入り、木を切りました。切り倒した木は運びやすいよう丸太に分割し、一箇所にまとめておきます。道具を使って太い丸太を何とか動かしました。

そこへ馬のナナちゃんが到着。とても大きく、ばんえい競馬に出走する種類の馬だそうで、体重は700kgあるそうです。到着後はブラッシングをしてあげます。置戸町からの長旅を終え、少し眠たそうな様子です。大人しく、どこか物憂げな雰囲気のお馬さんです。

参加者も揃ったので挨拶を行い、それぞれの作業に取りかかります。薪割り、木の運搬、木道づくりの3つのグループに分かれました。まずは木道づくりから。2mほどのブロック状になった木道がいくつか用意されていたので、それを繋げて道にしていきます。軽トラを使い、みんなで協力して積み下ろしを行い、4往復ほどして合計8つほどのブロックを道にしていきました。

次は馬搬のお手伝いです。丸太を3〜4本まとめてワイヤーで括り、ナナちゃんに引っ張ってもらいます。馬方のキングさんが「チッチッ」「バック」「ターン」などの音や言葉を使い分けてナナちゃんを巧みにコントロールします。ナナちゃんはとても賢く、黙々と仕事をこなしていました。キングさんは作業の合間にナナちゃんの首元をポンポンと優しく叩いていました。馬はコミュニケーションを大切にする動物で、ひと仕事終えるごとにスキンシップをとることが大事なのだそうです。

別のグループでは、子どもたちが薪割りを頑張ってくれていたようです。最後はご褒美に、チョコが乗ったクラッカーを焚き火で焼いて、おいしそうに食べていました。

お昼になり、和みの森での作業を終え、イコロの森へ移動します。昼食を挟み、しばし休憩。午後からは鶏小屋の清掃を行いました。スコップでフンをきれいに取り除いて、エサやお水をあげます。それから、たまごを4個収穫しました。

作業後は上田さん特製の鹿肉のローストをいただき、とても美味しく感動しました。
今日は体を動かす作業が多く、日頃の運動不足が今日1日で解消された気がします。

(記事を書いた人 あん、じゅんじゅん)

参加者の声

初めて野外活動に参加させていただきました。自然や動物、子どもたちと触れ合うことができ、充実した1日でした。念願の薪割りも体験できて楽しかったです。今後も参加できると嬉しいです。(じゅんじゅん)

私は今回初めて謝肉祭に参加させていただきました。今年1年間この活動に参加し、動物や子どもたちと関わらせていただきました。羊鶏くらぶの活動は1年間を通して同じ子どもたちが参加していたので、最初は鶏に触れることができなかった子どもが気づいたら得意げに抱っこしていたり、鶏や羊小屋の掃除の仕方をしっかり理解し、指示を出さなくても自ら動いていたり。さまざまな場面で子どもたちの成長を感じることができました。また、謝肉祭では私たちの目の前で、鶏を絞め、血を抜く作業を行いました。私は絞めている様子に少し驚いてしまい、目をそむけたくなってしまう場面がありました。しかし、私の前で見ていたお父さんが幼稚園児のお子さんの肩をぐっとおさえ、そこで起きている状況をかみしめている様子でした。この光景を見て、その男の子がどのようなことを感じ、どんな気持ちだったのかは、図り切れませんが彼なりに何か考え、感じることがあったのだろうとその時思いました。このような経験を小さいころからできるのは本当に貴重な機会ですし、必ず、これからの人生で活かされる体験になると感じました。私も、この1日でさまざまなことを体験させていただき、学びを得ることができました。この気持ちを忘れずに過ごしていきたいです。(まお)