実施内容

先日、伊達市大滝区の地域おこし協力隊、天野さんの元を訪問してきました。
天野さんは、2018年8月に着任。観光などに携わりながら、狩猟免許の取得や解体の技術をマスターし、今春、エゾシカ加工施設「ジビエ大滝」とジビエ&コミュニティーカフェ「シカトモ」をOPENしました。「ジビエ大滝」では、天野さん自身が早朝の山で狩るエゾシカを、旧大滝学校給食センターを活用した解体施設で解体しています。そんな天野さんが解体した鹿肉を食べることができるのが、ジビエ&コミュニティーカフェ「シカトモ」です。今回は、解体施設やシカトモの店舗などを見学させていただき、お話を伺ってきました。

私たちはかねてより、野生動物に関われるプロジェクトができないか模索していました。そこで今回目を付けたのが、『エゾシカの毛皮』です。シカ皮は活用が難しく、加工できる業者も少ないため多くが捨てられてしまっています。大滝でも現在は活用出来ず、捨てしまっているとのこと。
「原料である毛皮を、製品材料の革にする工程ってなんだか難しそう。だけどちょっと面白そう!」と思った私たちは、どうすれば毛皮を活用できるのか、自分たちで皮をなめして革製品にするところまで手がけることは可能なのか。調べてみることにしました。

調べてみると、なめしのやり方は様々であること。北海道内で皮なめしを専門で行っている方がほぼいないこと。シカ革はディアスキンと呼ばれ高級品であることなどたくさんの情報が出てきました。本当に自分たちで皮を革製品にすることは可能なのか!?今後も調べたり、トライアルでなめしてみたりしていきたいと思っています。
今後の展開もお楽しみに!

(記事を書いた人:たに)

ボランティア参加者の声

元々野生動物に興味があり、シカ革のプロジェクトを知りました。現在北海道ではシカ猟が行われていること、シカの活用が行われていること、その過程で皮はそのまま捨てられてしまっていることを聞き、自分も命を無駄にすることなく活用したいと思い参加しました。今までやったことのないプロジェクトということでゼロからのスタートとなりました。様々な方の協力をもらいながら進めています。新しいことに挑戦するというのは難しいですが、これからも新しい経験を重ねていきたいです。(ゆうな)

 

※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
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