実施内容
浜益を訪れての2泊3日の現地プログラムが、現地プログラムへの参加を前提とした2日間のオンラインプログラムとなった今回の「浜益おためし地域おこし協力隊」。
1日目は、石狩市浜益支所の柿崎さんから石狩市、そして浜益区はどんなところなのか、どのような取り組みをしてるのかについて紹介していただきました。
浜益は、住民が約1200人で、65歳以上の高齢者がおおよそ2人に1人である少子高齢化が進む地域です。そのため、若い人たちが地域を活性化できるよう浜益わかもん会が2017年に設立され、地域のイベントのお手伝いや子どもたちにスポーツを教えるなどを行なっていることがわかりました。浜益のお話を聞いて、どこか懐かしく、羨ましさまでこみ上げてきました。もしかしたら、小さい頃浜益と似た環境で育ってきた人にとってはどこか懐かしく、そうでない人には新しく感じるものが浜益には残っていて、惹かれてしまうのではないかと思いました。1日目の最後に、参加者、浜益の方々で交流会を行いました。「ないものはないからつくるしかない」「壊れたものは自分たちで直す」ことから、浜益に住むと工具が増えていくそうです。陸の孤島と呼ばれ、地域内で解決するしかなかった頃のDNAが受け継がれているようでした。
2日目は、浜益ベースチームが作成中の「集落の教科書」についての中間報告と、どんな人に関わってほしい?どんな人が関わる地域になりたいかなどをグループに分かれ、ペルソナ像をつくるワークショップを行いました。報告では、インタビューを受けた方が別の方を紹介してくれ、さらにまた別の方へインタビューをし、29人にインタビューができたそうです。紹介してくれるつながりとそのあたたかさが浜益の魅力なのかもしれません。
集落の教科書についてははまます集落の教科書制作中!や集落の教科書制作の裏側! ~集落の教科書中間報告会~を見てください。
午後からは、面白法人カヤックの中島みきさんに地域通貨についての講話をしていただきました。樋口一葉や福沢諭吉が印刷されたお札でもなく平等院鳳凰堂が描かれた硬貨でもない「まちのコイン」。イベントに参加したり、お手伝いをしたり、まちにとっていいことをすることでもらい、うれしい体験ができるもの。「あのまちに何か貢献したくても何をしていいかわからない」「頼みごとしたいけど誰に頼んでいいのかわからないしお金を払うほどじゃない」といった地域に住む人にとっても地域に住んでない人にとってもわかりやすい仕組みです。紹介いただいたのは、砂浜清掃をしてコインを得て、そのコインでコーヒーを飲むことができるというもの。まちは砂浜をきれいにすることができ、参加者はコーヒーまで飲め、ちょっとだけうれしいという、双方向性のあるのが特長のようです。コインによって価値がわかり、お願いする側と頼まれる側の共通認識もとれ、ギャップが減るのではないかと思いました。
2泊3日の現地プログラムが2日間のオンラインになってしまったものの、オンラインで顔を合わせることで、心理面での壁が薄くなり、実際に足を運ぶ、行ったから好きになり、また行きたいという流れができるのではと感じました。
(記事を書いた人:しん)
参加者の声
何度か浜益を訪れたことがあったものの、新しい発見と出会いがたくさんありました。個人的には、地域の方とお話をする機会がたくさんあり、コミュニティーの具体的なイメージを掴むことができたのが、よかったと思います。
特に、仮想の関係人口を考える企画では、私たち関係人口と地域の方の視点から浜益と他の地域の人の関係を考え、双方の考え方やイメージを知ることができました。これからも継続的に浜益に関わっていきたいと思います!
(はっちゃん)
今回のプログラムでは、僕のような浜益について何も知らない大学生と浜益支所の方々が一緒になって話し合い、どうすればより良い地域にできるのか、アイディアを出し合いました。話し合いの中で浜益に住んでいる人、これから浜益に来る人、それぞれの立場に立って考えたことで、新たな価値観に触れることができました。
今回は残念ながらオンライン上でのプログラムだったので、今度は実際に浜益を訪れ、浜益の魅力を肌で感じたいです。
(ふみ)