実施内容

【1日目】
悪天候に見舞われた今回のプログラムは、往路から前途多難!悪路や交通事故の影響で、2時間程の遅延から始まりました。参加者はエゾシカや地域に関心を持った4名で、中には北海道に移住し1年目の大学生もおり、冬の北海道を体感しながらのプログラムとなりました。
今回の受け入れ先は、鷹栖町北成地区で農業を営みながら、自らエゾシカの狩猟、加工を行う狩野さんです。今回の地域のお手伝い作業は、ペット用エゾシカジャーキーづくりでした。

半解凍になっているエゾシカ肉の各部位をそれぞれのサイズにカットして、並べます。初めて作業を行う参加者にとっては慣れない作業です。脂肪が混ざらないようにカットしながら、ゆっくりとスライスしていきます。「人が食べても美味しそう…」という声があがる中で、みんなで着々と作業を進めていきました。普段この作業をひとりで行っているという狩野さんは、みんなでやったらこんなに早く、楽しいんだ!とおっしゃっていました。

作業後には、狩野さんのご家族が自ら育てた新米を土鍋で炊いて待っていてくれました。寒い所で作業していた体には温かくほかほかのご飯が染みていきます。鷹栖町での暮らしぶりをお聞きしながら、最高の時間を過ごさせていただきました。


【2日目】
翌日は、プログラムの名の通りエゾシカ皮の作業を行いました。

解体時に剝がされた皮に付着している余分な肉と脂肪をナイフで落としていく作業です。前日の肉のカットとはまた違うナイフ捌きが必要になるこの作業ですが、みんなでシカについて話をしながら進めていきました。あっという間に終わった作業後の皮は、なめし工場に送付し数か月後に、レザーになって戻ってきます。
作業後は、狩野さんたちが営む農業に関わる施設を見学させていただくなど、札幌に暮らしているとなかなか触れられない生産地ならではのお話をたくさん聞かせていただきました。道中の車内から、食べるもの、触れるものまでエゾシカだらけだった今回のプログラム。「美味しい!」「活用にはこんな苦労がかかるのか」「初めて見た」そんな声がたくさん聞こえてくる2日間になりました。今回作業を行ったレザーが返ってくるのが楽しみですね。

(記事を書いた人 たに)

 

過去の記事も下記からご覧ください!

目の前で解体!そして裏すき!~じぶんレザープログラム@湧別~

鷹栖町でエゾシカに想いを馳せる2日間

1000人が1回来るまちより、10人が100回来るまち ~ふるさとミーティング@鷹栖~