実施内容

【1日目】
札幌駅から車で約90分、「鐘のなるまち秩父別町」に到着しました。着くとすぐに大きなアーチが私たちを歓迎してくれます。まずは交流会館でオリエンテーションが行われました。子育て支援、ブロッコリー・トマト等の特産品に力を入れていることが分かりました。人口は約2,300人と小さな町です。だからこそ人と人がつながり、支えあえる関係性を持つ秩父別町は魅力の塊でした。

次に町内を散策しました。開基百年記念塔では町内を一望することができ、頂上には鐘が設置されています。毎日の食事のように1日3回、鐘の音が響き渡っていました。道の駅付近には四季問わず子供が楽しめる屋内・屋外遊戯場がありました。飲食店、スーパー、郵便局が隣接しており、徒歩圏内で生活ができることに利便性の良さを感じました。1日の最後は秩父別温泉ちっぷ・ゆう&ゆで癒されました。夕食には秩父別産のお米、ゆめぴりかが使用されており、至福の甘みを堪能することができました。さらに温泉上がりにいただいたあかずきんちゃんトマトジュース、ブロッコリーアイスは格別な味わいでした。(かくちゃん)

【2日目】
2日目の始まりは秩父別町の散策から始まりました。2026年に廃線となるJR北海道留萌本線の秩父別駅があったり、小学校や中学校、秩父神社があったりと30分程度歩くだけでも色々なところを見て回ることができます。今回のプログラムにおいて町内の移動が徒歩で済んだことからもわかるように、このまちのコンパクトさは住みやすさの秘訣ではないかと、夜の交流会でも話題となりました。

2日目の主な活動は午前中のホットサンド作りと、午後の道の駅裏での雪像の作製の2つです。午前中は秩父別町の道の駅で実際に販売されていた、タコライスを中に入れたホットサンドを秩父別町農産物加工センターくるりで作りました。秩父別町の特産物の1つにブロッコリーがあります。そのブロッコリーを使ったタコライスホットサンドは食感も味も良く、とても美味しかったです。
午後は道の駅の裏で雪像を作ったり、スノーラフティングをしたりしました。当初の予定ではスノーラフティングの待ち時間で遊べるかまくらを作る予定でしたが、気温の高い日が続いており、その他の方法で待ち時間を楽しめる物を制作することになりました。遊びに来ていた小学生がブロッコリーの雪像を作っていると言い当ててくれた時は嬉しく思いました。

夜は交流会で、秩父別に2日間滞在してみて感じた事や疑問に思った事を地域おこし協力隊の方々と話し合いました。実際にそこに住んでいるからこそ分かったり、初めて来たからこそ思う秩父別の良い所や気になる所が飛び交い、様々な考えに触れることができた時間となりました。(こー)

【3日目】
最終日は秩父別の課題解決や魅力を活かしたプロジェクト案を考えました。コンパクトシティで移動が徒歩ですむ特徴と、ちっくる(屋内遊戯場)やちっぷ・ゆう&ゆ(温泉)といった魅力ある施設があることから、それらの施設利用者が道の駅へ足を運ぶ導線を作れないかという意見や他地域と秩父別産の食材をつかったコラボ商品を作るといった案がでました。キャンプ場が近くにあるということで「キャンパー向けにアヒージョセットを作るのはどうか」といった意見や屯田兵が開拓した町ということで「屯田兵との繋がりを調べてみるのはどうか」などと活発な意見交換が行われました。1人ではなかなか思いつかない内容の面白いプロジェクト案になりました。

今回の活動では、実際に行かないとわからない秩父別の魅力や帰る際に最後まで手を振り続けてくれた秩父別の方々の温かさに触れることができました。今後も秩父別の1ファンとして関わっていきたいと思えた3日間でした。(もとちゃん)

参加者の声

秩父別ナイト(記事はこちらで事前知識を入れていましたが、念願叶って初めて秩父別に訪れることが出来ました。地域おこし協力隊の方がやられているTikTokなどで前から見ていた場所に今自分が居るんだ!本当にこんなにコンパクトシティなんだ!と訪問前に持っていた秩父別へのイメージと、実際に訪れてみての自身の感じ方には違いがあり、面白かったです。初めましてのメンバーばかりで初めましての土地。だけど、みんなが秩父別のことを考えている素敵な3日間でした。(かほ)

地域の魅力や自分の住むまちの再認識も出来る、今回の活動。私にとってはあっという間で充実した時間でした。秩父別町は祖父が隣町に住んでいたこともあり、温泉や買い物などで訪れたことはありましたが、町民や役場の人から話を聞いた後に歩いてみたり施設を利用すると「まちを訪れただけではわからないこともあるんだな」と感じました。例えば住人との距離感やまちの発展の仕方などの違いに気づかされました。印象的だったのは、私たちとまちの人達とでひとつのことを作り上げたことです。大人が子供のために力を注いだり、住人かどうかは関係なく話し合う時間、学生が地域のために奮闘する姿、これは“受け継ぎたい風景”だなと感じています。参加して良かった。秩父別のファンです!(ふくさん)