実施内容

当日は良い天気に恵まれて、過ごしやすい気温で風が吹くたびに涼しさを感じるような日でした。輓馬で活躍する馬のナナのブラッシングをすることから1日が始まり、参加者が集まるまでの間に薪割りのセッティングや薪割りについて、いぶり自然学校の上田さんから簡単なレクチャーを受けました。

10時になる頃、徐々に参加する家族の方々が集まり、皆さんと記念撮影をしてから活動がスタートしました。小さい子どもたちは森で自由気ままに遊びつつ、木材運びができそうな子どもや大人は全国植樹祭跡地まで移動して木材を集めました。藪の中に入ると草木が多くて歩きづらかったです。落ちている木やチェーンソーで切り倒した木を皆で集めて、輓馬のナナに運搬を任せてその場から離れました。

今度は薪割りをするため子どもたちのところへ戻りました。慣れている子は淡々と斧を振って薪を割り、初めて薪割りを体験する人は私が付き添って教えながら薪割りに取り組んでいました。事前に上田さんから薪割りのレクチャーを受けていたので、構え方や持ち方、振り方を教えることはもちろん、何より大事な点である、怪我をしないように楽しく体験してもらうことに配慮して教えました。

お昼にかけて活動場所を苫東和みの森からイコロの森へ移動。午前中の活動で、白樺の葉っぱをたくさん集めることができたのでそれをトラックに積んで運びます。皆で協力して白樺を積み込み、イコロの森で積み荷を下ろし、ひと段落したところでそれぞれお昼の食事を摂りました。

昼食後は、自由な時間を過ごしました。建物の中で絵を描いていたり掃除をしたり、薪割りの続きをする子どももいました。私はトラックで運ばれてきた白樺の枝を剪定し袋詰めする作業ををしました。出来上がった白樺の枝のことをヴィヒタと呼び、サウナに使われる道具になります。

(記事を書いた人 かめさん)

参加者の声

私以外にも、初参加の方が何人かいらっしゃったようで、はじめは少しぎこちない様子でしたが、スタッフやベテラン子どもたちから、「子どもはやりたいことをやってみること」、「大人は子どものやりたい気持ちを邪魔せず、実現できるようサポートすること」を見て学び、ともに体感する中で不思議な連帯感が生まれていきました。そうして生まれた場には、子どもにとってのチャレンジがたくさん散りばめられており、特別な様子もなく大人が後押しすることで、次々と成功させ、子どもの役割が広がっていきました。目の前で繰り広げられる光景にたくさんの感動をもらいながら、こうしたことが当たり前の社会になればいいなと思いました。(きょろ)

 

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月に一度は森づくり(2023年5月)

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