実施内容

1日目は天人峡で仮設トイレの水の補充と羽衣の滝へ向かう道の整備を行いました。
以前は天人峡にトイレがなかったため、仮設トイレが設置されてとても嬉しいなと思いました。ですが、仮設トイレのため、定期的に掃除や水の補充が必要になります。日々このように整備してくれている方がいることを忘れず、綺麗に使うことを心がけたいなと思いました。道の整備では、先日の雨で崩れた道の補修をしました。大きな石を取り除き浮き上がっていた道を平らにしました。参加者が1人だったため、保全員さんと2人で行いました。少し時間はかかりましたが、綺麗になった道を見た時に達成感を感じました。

2日目はベイト巻き、笹刈、姿見駅周辺の巡回を行いました。ベイト撒きというのはエキノコックス症対策として行われているもので、虫下しの薬と魚粉を混ぜて作った駆虫剤(ベイト)を東川町内に撒きました。ベイト撒きは月1回程度で撒いていて、実際にキツネが食べている姿は確認できていないようですが、近年東川町においてエキノコックス症感染者はいないとのことでした。

ベイト撒きが終わった後、姿見池周辺で笹が高山植物に被って日の当たらない場所を日が当たるように笹刈をしました。

巡回ではごみ拾いや変わった点はないか確認しながら散策ルートを1周しました。ビニールゴミが落ちていたり、汚物が放置されていたりする現場を実際に見ました。新型コロナウイルスが落ち着き、様々な人が利用するようになったかと思いますが、マナーを守って自然を大切にしてほしいと思いました。

3日目は東川町の地域おこし協力隊の方と姿見池からの登山道で両脇にあるロープが解けていないか確認しつつ、山頂まで登りました。そこでもいくつかマナー違反されている現場が見られました。情報はきちんと出ているにも関わらず、そのような現状があることに少し残念な気持ちになりました。マナー違反をしないためには掲示されている情報を確認したり、登山する際は携帯トイレを持ち歩くようにすること、ゴミや食べ物の管理をきちんと行うことが大切だと思いました。また今回3回目の活動にして初めての3分レクチャー(散策をする方に向けたもの)を行いました。
山頂まで向かう時もそうでしたが、登山に行く方や散策される方とも交流することが出来て嬉しかったです。

参加者の声

2年ぶりに参加した旭岳でしたが、2年前とは違った視点で旭岳を見れた気がします。3日間様々な活動をすることが出来てとても勉強になりました。保全員の方が姿見池周辺の散策ルートの巡回で花の開花し始めた場所や少しの変化でも気づいてしまうことがすごいなと改めて感じました。毎日巡回するうえでどのような点をみているのか知れて良かったです。旭岳に散策しに来られる方や保全員さんとお話することが出来て充実した3日間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました!

(記事を書いた人 もとちゃん)

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