実施内容

第4回目のはまます夜学。今回のテーマは、「サステイナブルツーリズムの観点から見る持続可能な地域づくり」。講師にNPO法人大雪山自然学校の荒井一洋さんをお迎えして実施されました。

「北海道の子どもが経験すべき自然100選」というものを探しているそうで、旭岳で7月に雪合戦ができることや、弟子屈のダイヤモンドダストの例が挙げられました。持続可能な観光で大切なのは、地域にある”日常のおすそわけ”。観光客も実は、観光客向けに用意されたものではなく、その地域の人の生活の”日常のおすそわけ”を求めているというのにはとても納得しました。持続可能な観光の国際基準があり、観光事業者向け、観光地向けで分かれており、それぞれにマネジメント、社会経済、文化、環境の4つの重点分野があり、それに沿ったチェックリストがあることを知りました。社会の価値観が、自分の行動に社会貢献や自己成長などを求めて消費したり、消費を通じて応援したりするようになって来ており、たとえチェックリストが埋まらなくても取り組もうとする姿勢が応援されるというのもとても納得しました。
荒井さんのお話を聞いた後、グループで感想を話し合いました。「浜益でやるなら…」「浜益の外から見た魅力って何かな」などそれぞれの立場で感じたことを交換しながら話し合うことができました。

その後、質問タイムでは、質問に質問が重なり、ひとつひとつ荒井さんに解説していただきました。沢山の例を交えながら気さくにお話してくださり、わかりやすく持続可能な観光について学ぶことができました。

(記事を書いた人:あやね)

参加者の声

普段の生活で「サステイナブル」という言葉を最近よく耳にするなと思っていました。なので、最初は「”観光”における持続可能性とはなんだろう?観光客の利用から資源を保護し、維持し続けることかな?」という疑問をもっていました。実際に講演を聞いてみて、事業者側からだけでなく、観光客が何を求めているのかという視点から物事を考えていくと、「ここってこんなに魅力的だったんだ。またここに来たい」と思わせられるようなコンテンツを発掘できることを知りました。特に北海道は日本の中でも社会、文化、環境、気候などが特殊で、まだまだ持続可能な発展を遂げられるような観光を創出できると学びました。
後半は、浜益地区出身と浜益地区外出身の人を交えたグループで「浜益でやれそうな持続可能な観光は何か」について話し合い、浜益に長い間住んでいるからこそわかる地域特性と、浜益に馴染みがない人だからこそわかる気付きについて議論しました。私は今回、初めて浜益に来たので、綺麗な日本海と、黄金山を含む雄大な山々に感動したことを伝えました。質問タイムでは荒井さんへの質問が止まらず、浜益の方々が地元愛を持って地域の未来について真剣に考えている姿がとても心に残りました。(たいたい)

 

はまます夜学、これまでの様子はこちら

「はまます夜学」第一回を開催しました

はまますでまなぶ はまますでみつめる 第二回

はまます夜学 第三回 ゲームで地域を考える