好きな場所がどんどん減っていくことに疑問を感じた

Q:森や里山に興味があったのはいつから?

高校までは奈良に住んでいたんだけど、近所の田んぼの脇の溝でメダカやカエルとかカタツムリを取るとか、竹藪の中にタケノコを掘りに行くとかしていたんだよね。こういう自然の中で遊ぶのが好きで、よくおばあちゃんに付いて行って山菜取りに行ったりもしていて。 山に入って山菜採るとか、近所の人たちと仲良くしたりとかって、おばあちゃんの世代までは結構当たり前みたいな感じだったんだけど、そういうのが段々無くなっていくのを感じるようになって。小学生くらいの時に住宅地開発が始まって、谷とか山とかが切り崩されてマンションがどんどん建って、開発のせいで自分が遊んでいた好きな場所の状況が変わっていくことが理解できなくて。どうしたらいいのかもわからなかったから、勉強したらわかるかなって、そういう分野のことを学んでいったら自分もこの変化に対して何かできるようになるかなって思って、北海道大学の森林科学科を選んだ。 ​

Q:ezorockと関わり始めたきっかけは?

元々森林のサークルに入りたかったんだけど、今はもうなくなってたみたいで、そのことを北大の先輩に話したらezorockってとこあるよって教えてもらって説明会に行ってみたの。説明会で森や子どもに興味がありますって言ったら、苫小牧とか栗山の活動を教えてもらってちょこちょこ活動に参加するようになった。

プロジェクトが始まる前から良いイメージを持ってた

Q:浜益に関わり始めたきっかけは?

浜益のプロジェクトが始まったのは大学3年生の時。ezorockで浜益の活動に誘われたことがきっかけで関わるようになった。それまでにも2年生の冬にてつ(※1)と一緒にきむら果樹園(※2)の剪定に行ったことがあって、その時にうさぎのお肉のシチュー食べたり、歩くスキー履いて剪定のお手伝いしたんだけど、それがすごく楽しくて浜益って良いところってイメージは持ってた(笑)

ezorockのゆーみんから個人のゆーみんに

Q:浜益の活動が始まってからの1年を振り返るとどう?

1年間ですごく浜益の人と仲良くなれたなって思う。この間、浜益のお世話になってる方にきむら果樹園でたまたま会った時に「もう4年生になったんだね!大きくなったね!」って言ってもらって、すごい嬉しかった(笑) あと、ezorockのゆーみんじゃなくてちゃんと自分の名前でやりとりできればいいなぁって、前まで思っていたんだけど、今は浜益の人から「あっ!ゆーみん!」って声をかけてもらえるようになって、ezorockのゆーみんから個人のゆーみんとして認識してもらえるようになった気がして嬉しい。町の人に紹介して貰うときも「ezorockの人だよ」じゃなくて「ゆーみんだよ」って紹介してくれて、すごく松山由実を認識してもらえてるって感じる。浜益ご縁米プロジェクト(※3)で、お米を小分けにして送る作業をしている時も、いろんな町の人が手伝ってくれて、「米詰めるんか、やるぞ」ってぞろぞろ家の中に入ってきてお米詰めるの手伝ってくれて、浜益の人達本当に優しいな、こういう関係性が出来て嬉しいなって思った。あと、いただきますナイトの感想で地域の人と話せてよかったみたいな声をみんなから聞けてよかった。今回新しい形でこういうつながり方ができて本当によかった。

地元じゃないけど帰りたくなる場所

Q:ゆーみんが思う浜益の魅力ってどういうところ?

私はすごく景色が好き。海も見えて、奥深い山や神様いるような感じの山があったり。田んぼがずっと広がってる場所とか、夕日がすごくきれいだったりとか。そういう一個一個の風景とか、車の音があんまりしなくて、鳥の声や水の音がするとかがすごく好き。

Q:ゆーみんにとっての浜益ってどういう場所?

浜益の人達とすごく仲良くなって、お父さんとお母さんみたいに思っていて何かあった時に報告しなくちゃってなるんだよね。だから何かあった時や、いいことがあった時に喋りたいなって思える人がいる場所かな。

浜益では、今後も活動を実施します。最新情報は、PROGRAMをご覧ください。
また、今後も浜益に関わる人へのインタビューも掲載します。お楽しみに!

 

※1てつ:インタビュー記事はこちら(巨木が生んだ新たなつながり~崎川哲一)
※2きむら果樹園:石狩市浜益にある観光果樹園。さくらんぼ狩りや、夏から冬にかけて様々な果物を直売している。お手伝いプログラムの様子はこちら
※3浜益ご縁米プロジェクト:道内の500人の若者に浜益のお米をお届けしたプロジェクト。報告記事はこちら

 

※本記事は、休眠預金を活用した『北海道未来社会システム創造事業』を活用し作成しています。
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