実施内容

参加する子どもたちを迎えに行くと「先生ー!マイマイ!!」と子どもたちの元気な声が聞こえてきました。ある子は、たくさんの葉っぱや庭で育てたという小さなニンジンを持ってきて「ななちゃんにあげるの!」と。子どもたちの元気な声にパワーをもらった朝のひと時でした。
みんなが揃うと、午前中の活動がスタート。主に、にわとりや馬のお世話をしました。にわとりを何の躊躇もなく捕まえている子どもたちの姿にたくましさを感じました。

そして、にわとりが産んでくれた大切な卵を大事に抱えて、イコロの森の中にあるカフェに届けに行きました。そのカフェで提供されている料理に使用されるそうです。その後、ある姉弟の弟君が「どうやってにわとり捕まえるのー?」と。するとお姉ちゃんが「こうやって捕まえるんだよ。」と丁寧に教えてあげている瞬間がありました。ちょっぴり緊張しながらも、お姉ちゃんのやり方をマネしながら何とか捕まえることができました! こうやって一つ一つできることが増えていって、動物との距離が近づいていくのだろうと感じました。

馬のお世話をしている方から子どもたちにSOSが!! 馬のしずくとススが自由に歩き回れる敷地内に大量にどんぐりが落ちていて、それをたくさん食べてしまっているそうです。食べ過ぎるのは馬の体によくないらしく、みんなで拾ってほしいとのことでした。こどもたちも「いいよー!」と一輪車とバケツを持って出発です。大量にどんぐりが落ちていて、馬たちのために私も一緒になってたくさん拾いました。

いっぱい動いた後はみんなでご飯を食べて元気もりもり! 午後の活動が始まりました。                    まずは、にわとり小屋の移動をしました。にわとりが食べる雑草が減ってきたので草が多く生えているところに動かしてあげました。その後、小屋のお掃除をしました。

お掃除を終えると、一度みんなで室内に戻って会議をしました。以前、子どもたちが羊毛で作ったフェルトのマスコットを販売した際の売り上げを何に使うかというお話でした。先生は、みんなのお小遣いにしても良いし、おいしいものを買っても良いよと説明しました。みんなどんな考えを持っているのかなとワクワクしていると、ある子が、「動物たちにいい餌を買ってあげよう!」と言いました。すると、ほかの子も「いいね。それがいいと思う」と声を上げます。その姿を見て、私はとてもびっくりしました。自分たちのためではなく、普段お世話している動物にいいものを食べてもらいたいと考えた子どもたち。正直驚きましたが、活動を通して、子どもたちが動物と真剣に向き合っている証拠だと気づかされました。

子どもたちが動物たちと真剣に向き合っている姿に感心しながらまたまた外に出てきて、協力しながらにわとりを元の小屋に戻してあげました。その後、にわとりとななちゃんのためにご飯を作ってえさをあげて、1日の活動が終了しました。

参加者の声

「大人な子どもたち」に出会うことができた貴重な体験でした! 思い描くままに動物たちとふれあい、全力で駆けてゆく子どもたち。場面が切り替わると、自分たちでしっかりと意見を出し合いながら会議を繰り広げる子どもたち。彼らの大きな背中を見て、圧倒された1日でした。動物の餌やりや自然との接し方、何事にも突き進んでいく姿、他にもまだまだありますが、子どもたちが教えてくれた事は全て宝物にしたいと思います。もう一度、二度三度、機会があれば参加させていただきたいと思う活動でした!

過去の記事も下記からご覧ください!

森のようちえんの現場から!~ 「森のようちえんってどんなところ?」編 ~

鶏小屋改造計画~イコロの森~

自然の中で動物とふれあう2日間