実施内容
11月30日のイコロの森は、本格的に冬を感じる寒さでした。活動が始まる前の1時間で、凍った水たまりで遊んだり、話をしながらお菓子を食べたりして、子どもたちみんなと交流できました。私が「初めてイコロの森に来たからみんな色々教えてね」と言うと、子どもたちが張り切って活動場所の案内をしてくれました。
まずは、スタッフの方から今日の活動について説明を受けます。今回の活動は、鶏の餌やり、鶏小屋の掃除、鶏の冬囲いでした。冬囲いとは、冬の厳しい寒さから鶏たちを守るために、ビニールシートで小屋の周りを囲うことです。暖かい格好をしてみんなで小屋の方へ行きます。
最初の活動は餌やりです。穀物が混ざった飼料の他に、良質なビタミンやタンパク質などの栄養を取れるように、子どもたちがそれぞれ家から持ってきた生野菜や魚の皮なども餌として鶏たちに与えます。鶏たちを追いかけて抱き上げたり、産みたての卵でかじかんだ手を温めたり、自由に活動していたのがとても印象的でした。次は鶏小屋の掃除をしました。溜まった糞と、古くなった藁をかき出して、新しい藁を敷いていきます。必要なものがどこにあるのか、どうやって作業するのか、子どもたちが積極的に教えてくれました。慣れた手つきで上手に作業を進める子どもたちの姿がとてもたくましく見えました。
昼食を食べてお腹がいっぱいになったら、いよいよ今日の大仕事、冬囲いです。大きなビニールシートを一枚ずつ洗って乾かした後に、力を合わせて小屋のフェンスに縛り付けていきます。冬の間、鶏たちが暖かく過ごせるように試行錯誤しながら作業していきます。同時進行で、ボランティアと子どもたちの親御さんが協力しながら馬と羊の餌やり、糞の掃除、牧草ロールをほぐして袋に詰めていく作業なども体験しました。
活動が終わった後は、最後までイコロの森に残って手伝いをしていた親御さんや子どもたちと一緒に、薪ストーブで焼いた焼き芋をいただきました。作ってくれたのは小学校1年生の女の子で、いぶり自然学校で得られる強さと優しさにとても感激しました。
(記事を書いたひと ずみ)
参加者の声
イコロの森に行ったのは3回目になります。前回初めて馬のボロ取りをした際はとても抵抗があったのですが、今回ボロ取りをしてみて、「すごく楽しい!」「またやりたい!」と感じました。また、鶏の餌やりや小屋掃除などを通して、鶏にも人間関係のようにカーストがあるという面白いことを知りました。子どもたちが鶏を何度も抱っこしているのがとても微笑ましかったです。もっとたくさんイコロの森に行って、様々なことを学びたいと思いました。(あらた)
初めての森での活動、どんな感じになるんだろう?とわくわくドキドキで向かった当日。雪が降った翌日という事もあり、霜柱や地面に張った氷の綺麗さに喜んだり、「手が冷たい人は鶏が産んだ暖かい卵で手あっためられるよー!」なんていう子どもたちの可愛らしさと好奇心旺盛さ、自然の豊かさに心打たれました。まちでたくさんの人と接して学ぶこともあるけれど、自然の中で静かにただ手を動かして気づくこともたくさんあるのだろうなと思いました。(しぶやん)
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