実施内容

【1日目】
初日は朝7時発の高速あさひかわ号に揺られてスタートしました。昼前に旭川駅で乗り換えを挟み、昼過ぎに旭岳ロープウェイ山麓駅に到着して保全員さんと合流した後、昼食を取りました。午後は保全員さんと一緒に姿見の池園地を巡回しながら、旭岳の生態系やルール、課題などについてレクチャーを受けました。その後は巡回を続けながら、雨の影響で散策路に転がっている石などを、元あった場所に置き直すという作業をしました。夕方になり、ロープウェイに乗って山麓駅に戻り保全員さんの車で2泊3日生活をするシェアハウスへと向かいました。活動中や帰りの車の中、シェアハウスでは、一緒にボランティアをする仲間同士、年齢は離れていましたが話が弾みました。夜ご飯はカレーを作って食べることになり、順番にお風呂に入りながらカレーを作りました。気がつくとシャバシャバなカレーが完成していて、それも含め談笑しながらみんなで食卓を囲んで、1日目が終了しました。

【2日目】
2日目は朝早くから活動があり、7時半ぐらいにシェアハウスをでて、旭岳のボランティア活動の場所まで移動しました。この日は主に、旭岳の植生調査がされている場所のロープの張り直しと調査区間の笹刈り、笹の本数の調査を行いました。午前中は、2つの区間のうち1区間だけロープの張り直しを行いました。かなり滑りやすく、急な斜面での活動だったので、とてもつかれました。

お昼休みは、ロープウェイ入口に売っているコロッケや事前にシェアハウスで作ったおにぎりを食べました。午後は、もう一つの区画のロープ張りと笹刈りを行い、笹の本数と長さの調査も行いました。午後の仕事は大体16時頃まで続き、一日で植生調査のお手伝いを終わらせることができました。だんだん慣れてくるとスピードも上がっていき、予定よりも早く終えることができました。帰りは、17時半ごろでそれまでロープウェイから登ってくるお客さんにレクチャーをしたり、受付の仕事をしたりしました。活動後シェアハウスに戻り、シチューを作って食べました。2日連続で似たようなものを料理することになりましたが、とてもおいしく作ることができました。様々な面白い話を聞くことができ、とても楽しい一日になりました。

【3日目】
3日目は、午前中に姿見池周辺の散策ルートの巡回と石段の整備を行いました。今回整備した石段は、土台の石が抜けていて、崩れると危ない状態でした。そのため、抜けた場所に大きな石をはめ、その周りを小さな石と砂利で固定する作業を行いました。歩きやすい石段にするために、平らな石を探したり、固定するために砂利をひたすら押し固めたり、少し苦戦することもありましたが、保全員さんのサポートのもと、歩きやすい石段に整備することができました。実際に完成した石段を散策している人が上る様子を観察してみると、石の上面を平らに直した歩きやすい場所を選んで上っていることがわかりました。普段、何も気にせずに歩いていた散策ルートでしたが、同じように歩きやすく整備されていることを感じました。午後は、受付とレクチャーに挑戦しました。散策に来た方ともコミュニケーションをとることができて楽しかったです。今回の活動では、高山植物や環境を保全していくために来る人みんながマナーを守ること、また、けが等防止のために服装や装備の確認をすることが大切だと思いました。これらをきちんとレクチャー等で発信していくことが重要だと改めて感じました。3日間学びが多く、とても充実した時間を過ごすことができました。

(記事を書いた人 ばびー、ピロティ、もとちゃん)

参加者の声

私は登山の経験がほとんどなく、今回の活動で多くのことを学ぶことができました。旭岳、高山植物、そして登山道の整備について、新しい発見が連続の3日間でした。
大雪山から帰ってきた後も、それまで気に留めていなかった植物や動物などの自然に目が留まるようになり、自分の視野が少し広がったように感じています。
ロープウェイの駅はすごく寒かったけど、保全員のみなさんや、遊歩道で「お疲れ様です」と声をかけてくれる方たち、そして一緒に活動したメンバーたちと、多くの方のおかげでとてもあたたかかい時間を過ごすことができました。自然の魅力だけでなく、人とつながることの大切さやあたたかさを教えてくれる、かけがえのない経験になりました。(きっしー)

 

 

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