実施内容 

【1日目】
初日は、毎年山開きに合わせて行われる山の祭り「ヌプリコロカムイノミ」の準備を行いました。午前中はアイヌの方々が座る”ござ”を敷いたり、松明に用いられる木材を用意したり、会場内の座席を配置したりしました。


(山の祭りの準備の様子)
午後は会場準備の残りをお手伝いした後、会場に入る車両の誘導を行いました。時間の関係でお祭りが行われている様子を見ることは出来ませんでしたが、お祭りの始まる夕方が近づくにつれ、会場が徐々に賑やかになっていく様子を感じてわくわくしました。久しぶりの開催を、多くの方々が楽しみにしていたのだなと感じました。


(山の祭り会場の様子)

【2日目】
午前中は山麓駅前の遊歩道にて、草刈りの作業を行いました。暖かい季節になり、多くの植物が生えていました。日本一開花の遅い桜、チシマザクラも見ることができました!その中から、通路や木道を塞いでいるものを選んで刈り取りました。


(草刈りの様子)
今回私たちが作業したのは遊歩道の中でも比較的短いコースでしたが、長いコースだと丸一日かけて草刈りを行うそうです。とても大変な作業だと感じました。午後はロープウェイで姿見駅まで上り、散策路の巡回を行いました。まだ辺り一面に雪が残っているエリアもあり、少し肌寒かったです。そのような場所では進路がわからず、迷子になってしまう危険性があると思います。そのため、順路を示すロープ張りの仕事はとても重要だと思いました。また、雪が一部分だけ溶けて出来たスノーブリッジを見ることができました。


(スノーブリッジ)
スノーブリッジの周りは雪が陥没しやすく危険なため、安全なエリアへの適切な誘導が大切だということを教えていただきました。季節の変わり目だからこそ様々な危険を予測し、事故を未然に防ぐことが必要なのだと感じました。

第1回目の活動を通して、6月の山開きの時期は様々な仕事があることがわかりました。高山植物が花を咲かせ始めた旭岳で、色々なことを学べた2日間になりました!


(チシマザクラ)

(記事を書いた人 ゆうか)

参加者の声

私は、昨年もこの活動に参加して今回で3回目になります。昨年も同じ時期に参加したので、同じような内容になるかなと考えていました。しかし、昨年はコロナによる影響もあり、今年は山の祭りにも屋台が出たり関係者以外の人も参加できるようになるなど、山の祭りの開催形式が大きく変わり、それにより準備もベンチをたくさん用意したり車の交通整理をしたりなど全然違うものでした。また、昨年は天人峡の方の草刈りを行いましたが、今回はロープウェイの山麓駅前の遊歩道の草刈りだったりと、思ったよりも違いました。天気も、今回は雨で寒く、同じ時期でも天気によってこんなにも変わるのかとも感じました。通常のカウンター業務の他、山の祭りの準備、雪解けによる散策路の整備、様々な場所の草刈りなど、まだまだ数回来ただけでは知り尽くせないほど、自然の保護と利用者の安全のために色々なことが考えられ、実施されているのだなと感じました。また、リピートしていることで、顔や名前を覚えてくださっている自然保全員さんもいて、それがとても嬉しく感じました。また行きたいです!(あやね)

今回の大雪山国立公園旭岳自然保護プロジェクトがezorockでの初めての活動でした。1日目は山の祭でベンチの整理整頓や交通の案内などさまざまなことを行いました。祭の準備はやったことがなかったので、改めてイベントには多くの人々が関わっているということを実感しました。2日目は旭岳前の遊歩道の草刈り、登山道の巡回を行いました。登山者が安全に利用するために整備されていることが分かりました。初日はどういう人が活動に参加するのかわからなかったので少し緊張していましたが、自然保全員の方や参加者の人たちは親切で2日目が終わる頃には、またこのような機会があればまた参加したいと思いました。(ジョシュ)

今年度の活動予定はこちらから!

過去の記事も下記からご覧ください!

2022旭岳、はじまりました!~第1回活動報告~

新企画!活動に行ってきた人にインタビュー!【179REPORT】vol.1

大雪山国立公園旭岳自然保護プロジェクト~初めて旭岳に行く方に向けて