実施内容

朝、子どもたちがくるまで、馬のナナちゃんや羊たちのボロ取り(糞の掃除)をしました。冬になり糞がかちこちに凍っていることに驚きながら、スコップで掘って集めました。そうこうしているうちに子どもたちが到着しました。最初に目についたのは、水たまりが凍ってまるでスケートリンクのようになった道でした。みんなで滑ったり、ジャンプして氷を割ってみたりと、すぐに自然を楽しむところから始まりました。遊んだ後は、動物たちとふれあいました。持ってきた人参をあげたり、鶏を抱っこして卵をもらったり。みんな慣れた手つきで羊や鶏をかわいがっていました。
今日の作業内容は、鶏たちが寒くないように、鶏小屋に風よけと屋根をつけることでした。まずはビニールにハトメで穴をあけ、結束バンドで鶏小屋にくくりつけて風が入らないようにしました。それから屋根をつくるために、鶏小屋の上に登り、長い木の棒を運んで作業をしました。高いところに登りたがる子も、高いところが怖いという子もいましたが、順番を守って登り、ねじを留めるなどのお手伝いをしました。最初は慣れない道具や作業で子どもたちも苦戦していましたが、段々とコツをつかみ、できるようになった子が周りの子に教えてあげる姿も見られました。

お昼ご飯を食べて午後も元気いっぱいです。作業の続きを始めましたが、途中で飽きてしまい、遊び始める子たちもでてきました。しかしそれでもいいのです。お店屋さんごっこをしたり、羊のもふもふを堪能したり、かけっこをしたり。やりたいことを尊重し、子ども達と一緒にたくさん遊びました。一方、屋根づくりも着々と進んでおり、お手伝いし続ける子たちもいました。屋根の骨組みができたところで、日も傾き始め、あっという間に帰る時間になりました。この日は風が強くとても寒かったですが、子どもたちの無邪気な姿と、一生懸命がんばる姿がたくさん見られた一日でした。

※おまけ
2024年の羊鶏クラブを振り返って、鶏小屋が大改造されていく経過様子をお届けします。よかったら最後まで読んでね。【before】
5月:新居が完成。この時はまだお引越し前。記事はこちら
6月:ついにお引越し!錆止めも塗って、雨にも耐えられるように。記事はこちら
【after】
12月:寒さに備えてビニールを張る。屋根を取り付ける。

振り返ると、時間が進むにつれてや、季節に合わせて、鶏小屋が様々な変化を遂げていることがわかりました。鶏たちが少しでも快適に過ごせてたらいいな。来年はどうなっているのかも乞うご期待?!

(記事を書いた人 そーじゅん) 

参加者の声

今回は鶏小屋にビニールをかけるための作業をほぼ1日かけて行いました。はじめは慣れない作業に苦戦する様子も見られましたが、経験を積むにつれて、どんどん職人となっていく子どもたちに感動しました。こういった作業は子どもがやるよりも大人がやった方が早いのかもしれませんが、今回このような姿を見て、子どもたちのチャレンジしたい気持ちと大人のサポートのバランスが重要であると学びました。子どもたちに沢山「できた!」を感じてもらえるような、ひっそりサポートできるかっこいい大人になりたいなと思いました。(リオ)

過去の記事はこちら

鶏たちの冬支度~羊鶏クラブ

動物と真剣に向き合う~羊鶏クラブ

鶏小屋改造計画~イコロの森~