背景
これまで鷹栖リレーションズとして2年近く活動してきたので、一定期間滞在することで自分の言葉で鷹栖町について表現できる事柄を増やしたい、個人として鷹栖リレーションズというチームで行うのとはまた違うチャレンジをしてみたいという思いがあり、「地域おこし協力隊インターン」に参加しました。
鷹栖町の「地域おこし協力隊インターン」については、昨年6月に役場の方たちから聞き、興味を持ちました。しかしながら、実際に応募するまでには「私にできることがあるのか?」や「自分が何をしたいのか?」というところに迷いや不安があり、参加する日程のめどが立った後にも踏ん切りがつかず、応募書類を出したのは7月の末でした。応募した後も当日になるまで不安は続きました。活動を終えて時間が経った今振り返ると、鷹栖町の「地域おこし協力隊インターン」に参加して良かったと心から思っているので、少しでもこの記事から伝わると嬉しいです。
鷹栖町について
北海道上川郡鷹栖町は旭川市と和寒町に隣接した人口約6500人の町です。米作りや野菜等の農産業が盛んで、「鷹栖産ななつぼし」というブランド米も生産されています。「笑顔幸せ みんなでつくる あったかす」を標語にまちづくりに取り組んでおり、「179リレーションズ」では2021年度の「鷹栖町DIYプログラム」をきっかけに「鷹栖リレーションズチーム」が発足し、関係人口創出に向けた活動をしています。
活動内容
活動中は与えられた目的などはなく、自分自身で内容や企画を考えていく必要があるため、最初の1週間は、地域おこし協力隊の方々の活動の見学やお手伝いを主に行いました。具体的には朝市のお手伝い、地域住民に向けたヨガ教室や老人会企画の見学やお手伝いなど様々な現場を体験しました。
地域おこし協力隊の方々と活動していく中で、鷹栖町や各現場の雰囲気にも慣れることができたとともに、後述する鷹栖町のツアーに関する資料づくりのお話があったりと、鷹栖町の皆さんの温かさにも助けられながら具体的にこれからの自身の活動内容が見えてきた期間になりました。役場の方をはじめ、様々な方のサポートのおかげで鷹栖町での暮らしにも徐々に慣れていき、活動当初の不安感も薄れていったように思います。
インターン期間を折り返し、残り半分となった後半では、実際に作業や企画を実現していくことが中心となりました。取り組んだ作業は大きく分けて3つで「鷹朋の会₍老人会₎での羊毛フェルトを用いた企画」、「鷹栖ツアーの資料の作成」、「鷹栖町(特にオサラッペ川)の自然環境の記録」をそれぞれ同時進行で行っていきました。
(写真1 北斗地区の老人会「鷹朋会」で羊毛フェルトを用いて、鷹栖町の特産物のトマトを作成する企画を実施した様子)
(写真2 鷹栖町の歴史に触れるツアーの予定地の下見や参加者に向けて作成した資料)
(写真3 鷹栖町の自然環境に興味があり、オサラッペ川周辺で動植物を定期的に観察)
後半の活動は、タスクが多くなり大変なこともありましたが皆さんの協力のおかげで、充実感と共に活動を終えることができました。
参加者の声
鷹栖町での滞在の感想として真っ先に思ったことは「2週間でこんなにも充実するんだ」ということです。この滞在が始まるまでは不安もたくさんありましたが、皆さんのサポートのおかげで本当に充実した時間でした。また「あっという間」という感覚とは少し違う、しっかりと2週間という限られた時間の流れを感じた上で、達成感のようなものであったような気がします。今回体験した時間の感覚を今後も大切にして、そのような時間を多く過ごせるような選択をできるようにしたいです。
そして、鷹栖町で過ごしたことで「関係人口」や179リレーションズでの「活動」について地域側の視点から見えることが以前より多くなったように思います。今回感じたことも含めてチームとして「すべきこと」「したいこと」をまとめてこれからも鷹栖町と共に、地域と外から関わる関係人口の双方に実りのある活動につなげたいと思いました。
また、今回の「地域おこし協力隊インターン」を終えて179リレーションズの活動が、若者の小さな挑戦・勇気をサポートできるようなつながりでありたいとの思いが一層強くなりました。
(記事を書いた人 ひろと)
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