実施内容
この日、私たちの活動は「和みの森」における薪割りから始まりました。子どもたちや保護者の方々がいらっしゃる前、「ここにある木を全て割るのが今日の目標だよ」と伝えられ、ドキドキの薪割りスタート。たくさん積み重なる丸太を前に、私たちに割れるだろうか…と目を合わせるゆめかとななみでしたが、始めると徐々にその楽しさを実感し始めました。
他にも、和みの森では折れた枝の回収による森の整備や馬のナナちゃんと共に行った丸太の運搬、森づくりへ参加していた子どもたちとのコミュニケーションを行いました。
参加した子どもたちはこれまでに何度も活動へ参加している森のプロフェッショナル。体の重心を意識しながら斧を使いこなし、一方では、一生懸命に木を削り鋭く完璧なおもちゃを作る子どもたちの姿に私たちは教わるばかりです。そして、積極的に自然と関わり、目の前の物事に全力で取り組む子どもたちの様子に、「自由に、思うままに自らの行動を選択できる環境」がどれほど素敵なものか、考えさせられました。
和みの森を出発し、次に向かったのは「イコロの森」。次はどのような活動が待っているのだろうとわくわくしていると、到着直後に発覚した羊の大脱走事件。必死に探索するもなかなか見つからず…。心配していましたが、最後にはいぶり自然学校のスタッフの方が発見!とても安心しました。
イコロの森では、馬のしずくちゃん、すすちゃんとの触れ合いや馬糞の運搬、羊や鶏たちの餌やりを行いました。どの作業も、それぞれ異なる達成感とたくさんの注目ポイントで溢れています。例えば、身体を何かに擦り付けたり、空中を蹴るような仕草を見せる馬たちは、私たちに「どこがかゆい!」と示してくれています。ブラッシングがこちらからの一方的なものではなく、動物たちの感情と過ごしやすい環境に寄り添った作業であると、再認識しました。
ボランティアの2人は動物たちの餌や糞、抱き上げた1匹の鶏など、生き物の「重み」を体感するのが初めてでした。日々の生活では実感することが少ない生き物たちとのキョリを身をもって掴むことのできた貴重な機会でした。
(記事を書いた人 ゆめか)
参加者の声
今回の活動は私にとって初めての活動で、なかなか慣れないことも多かったです。その中でも動物たちとの触れ合いやお世話では、馬のすぐ後ろに立ってしまって、「危ないよ」と言われてしまったり、馬のナナちゃんの手綱を引く時に、逆にナナちゃんに引っ張られてしまって「このまま引っ張られてナナちゃんが怪我をしてしまったらどうしよう」と思い、少し怖く思うこともありました。それらのことから、力も体も私たちより大きい馬などの動物が人間と共存する難しさを学ぶことができました。活動も普段普通に生活していればまず体験できないようなことが多かったので、とてもいい勉強・経験になったと思います。ですが、怖かった、で終わらずに今回の学びを生かして、人間と動物のより良い関係が築けたらいいなと思います。(ななみ)
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