実施内容

第8回の放送では、知床・斜里町ウトロにある「北こぶしリゾート」でホテルスタッフとして働きながら、ヒグマに関する活動をしている村上晴花さんに、現在活動している「クマ活」とそれに関わるまでを聞きました。

大阪で生まれた村上さんは幼いころから父親の釣ってきた魚などを通して生物と触れ合ってきました。そんな父親から少なからず影響を受けていたようです。
雪の中に住んでみたいと思っていた村上さんは、酪農学園大学への進学を機に北海道へやってきました。大学では少林寺拳法に熱中して研究室選びを深く考えていませんでしたが、研究室の説明を受けた際に「ワクワクしたから」という理由で熊に関する研究室を選びました。熊が木に体をこすりつける行為の研究の一環で、札幌市南区の森に設置したカメラに、狙い通り木に体を擦り付ける熊が映ったとき、さらに熊に惹かれたそうです。大学4年の夏に熊の剥製を作るアルバイトで知床にやってきました。そこで知床に魅了された村上さんは、就職説明会などを通して現在の勤務先である北こぶしリゾートへ就職しました。

就職してからはレストランやホテル業務を全般的にするようになりました。ただ、しばらくするうちに、自分のやりたいことは何なのかモヤモヤするようになったそうです。そんな中、3年前に現在所属している部署に異動になったと同時に、勤め先のホテルが近隣に出没する熊の対策をしようと動き出します。そこで白羽の矢が立ったのが大学で熊の研究をしていた村上さんでした。

経営戦略室で広報やリクルート等の業務をする傍ら、みんなで知床の自然を守り、ヒグマとの共存を目指す「クマ活」の活動をしている村上さん。熊が市街地に出現する原因となる路上に捨てられているゴミを拾ったり、熊が隠れたり、人が近づいても気づきにくくなる原因となる薮を刈ったりといった活動をしています。

配信の最後の方でクマ活と自身の今後について「私の背中を見てほしい」と言っていました。その言葉に自分自身でも驚くほど意外だったそうです。


次回の179RELATIONS RADIO配信もお楽しみに!

(記事を書いた人:こー)

視聴者の声

今回、初めてリレーションズラジオの活動に参加しました。ラジオ放送の中では、「クマ活」や「知床」「ホテルスタッフ」など様々な魅力的なワードが次から次へと飛び出し、村上さんの考え方や経験などをいつのまにか純粋に楽しんで聴いていました。日常生活の中で、地域作りに関わる方の話をこんなにも深く濃く聴く機会はなかなか無いため、とても貴重な経験でした。それと同時に、遠く離れた地域や人をつなぐというオンラインの良さを改めて感じることが出来ました。(みさき)

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「179RELATIONS RADIO #7 ゲスト:尾崎八重子さん・巻島純一朗さん」
「179RELATIONS RADIO #6 ゲスト:荒井一洋さん」
179RELATIONS RADIOと違った配信企画179REPORTの記事は以下から
「179 REPORT vol.5 森のようちえん、行ってきました!」
「179REORT vol.4 浜益、行ってきました!」
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