実施内容

今回、私は初めて「月に一度は森づくり」に参加したのですが、なんと生憎の大雨!そのため参加者の子どもたちは来ず、動物たちのお世話や施設の整備が主な活動となりました。午前中はまず、和みの森で薪集めと薪棚づくりをしました。たくさん溜まっていた薪をバケツリレーでトラックに積んでいきます。この薪がどこに運ばれるのか尋ねたところ、地域の銭湯の燃料になるそうで、お返しにお風呂券をいただくそうです。お金の関係ではない、地域の循環が垣間見えました。

午前の作業が終わってからは、イコロの森に移動しました。秋めいた木々は美しく、思わず目を奪われます。お昼にはなんと手作りのおでんをいただきました。珍しくジャガイモが入っており、とてもホクホクでおいしかったです。
午後の作業は電柵回収・設置と動物の世話、そして薪割りと薪棚づくりです。とくに電柵は大作業でした。回収するときに電柵が絡まってしまったり、設置では杭がなかなかうまく刺さらなかったりと、大慌てでした。これを「毎日やっているよ」と聞いたときは驚きました。また、動物のお世話では、ご飯をあげたり掃除をしたりしました。「牧草ロールの内側の方がカビ臭くなくてよく食べるよ」と教えていただいた通り、動物たちにもそれぞれの好みや違いがあるのだと再認識できました。

今回は残念ながら雨で子どもたちとは会えませんでしたが、自然学校の方が「これがいつもの姿だよ」とおっしゃっていたのが印象的でした。さまざまな自然体験は、誰かがこうして整備し、提供してくれているからこそ、多くの学びを得られるのだと気づきました。「いつもの」いぶり自然学校を知ることができて、とても貴重な体験でした。次は晴れの日にも伺いたいです!

(記事を書いた人 さーや)

参加者の声

私は何度かこの活動に参加していますが、ここまでの雨と子どもたちが1人もいない回に参加したのは初めてでした。森はどんなときだってそこにあり、誰かがいてもいなくてもそこにあり続ける。だからこそ、誰かが入って整備する必要があるのだと感じました。子どもたちがいない活動だった分、普段はなかなかゆっくり話すことができない、上田さんをはじめとしたいぶり自然学校の方々とゆっくりお話することができました。どんぐりはどんな風に根を生やすかや、ふくしまキッズ※の当時のお話など、森のことから活動の裏話まで貴重なお話をたくさん聴くことができました。どの回に参加しても新たなことを知れるこの活動に、ますます虜になりました。(リオ)

今回初めて、この活動に参加させていただきました。もともと雨予報ではあったものの、思っていた以上の土砂降りに驚きました。今回はイレギュラーな中での活動でしたが、森づくりには常にさまざまな仕事があり、たくさんの人の手が必要だということを今回学びました。私自身、10年前にお世話になった方と再開する機会に恵まれたり、貴重なお話を聞いたりすることができたり、とても学びの多い1日となりました。(まお)

※ ふくしまキッズ:東日本大震災以後の放射線の影響によるストレスを少しでも解消することと、子どもたちの学びと育ちを支援する教育事業を実施することで、多様な体験や人とのコミュニケーションを作り出すことを目的とした活動。

過去の記事も下記からご覧ください!

月に一度は森づくり(10月)

森の中のEZDOME

月に一度は森づくり(2020年5月)