実施内容

今回のラジオにも、けん玉を首からぶら下げて登場した斉藤烈さん。普段は厚真町の教育委員会で勤務しています。「公務員=堅い」というイメージがあり、自分みたいな変わり者が入ったらどんな変化が起きるんだろう?という好奇心から公務員になったという斉藤さん。実際に公務員のイメージ通りのお仕事も行いながら、一方でお祭りの運営や夏休みの子どもたちを対象としたイベントの企画なども行なっています。

斉藤さんが将来の仕事について初めて意識をしたのは、小学校6年生の時。担任の先生からある日ボソッと「お前を怒ってばっかりだけど、お前は人の良いところを見つける才能がある」と言われました。その言葉が心に残っていて、中学生の頃は交番勤務の駐在さんのような住民に近く、みんなの役に立つような仕事に就くのかなと思っていたそうです。
時は過ぎ、斉藤さんは高校生に。進路を決める高校2年生の終わり、数学の先生の離任式がありました。数学一筋で普段は人付き合いなどあまり見えなかった先生が「教員をやっていて良かったことが1つだけある。教員は世の中のどの職業よりもたくさんの人と出会える職業でした。」と挨拶したことに感銘を受けた斉藤さんは、教育の道へ進む事を決めたのでした。
その後は、教育大学釧路校在学中に紙飛行機のワークショップを行った際に子どもから「紙飛行機って海外にあるの?」と質問を受けたことが海外を目指すキッカケとなり、最終的にはタイの日本人学校で働くことになりました。
タイへの赴任を約1ヶ月後に控えた大学4年の春、2011年3月11日に東日本大震災が発災。道東に住んでいた時に震度6クラスの地震を2度経験しており、地震については当事者意識を持っていたつもりでした。しかし被災地の様子にメディアなどで触れ、「こんなに日本が大変な時に海外に行っている場合なのか」と後ろ髪を引かれながらも、予定通りにタイへ。この時の思いが2018年9月6日に発災し、厚真町も甚大な被害を受けた胆振東部地震の復興活動へと繋がっています。

けん玉との出会いは2016年頃。当時勤めていた自然体験等を提供する職場がお堅く、そんなイメージを払拭したいと思っていたところに、たまたま渋谷の若者が首からけん玉を下げているのを目にして「コレだ!」と思いつく。翌日から仕事に行く際、けん玉を首から下げて行きました。
のちにこの首から下げていたけん玉が、厚真町で働くキッカケにもなりました。
また斉藤さんは、けん玉を「鎧のようなもの」と表現し、人との会話もけん玉から始まるし、けん玉をしているとけん玉が上手い「けん玉のけんちゃん」を演じてコミュニケーションが取れると話していました。

今後については、自分から行動していく人になる、チャレンジをどんどんしていきたい。子どもも大人も関係なく行動できる仲間を公私問わず増やしていきたいと話してくれました。

※今回は時間の都合で胆振東部地震時期のお話しを伺うことができませんでしたので、下記の記事にてご紹介させていただきます。

https://179relations.net/action/88

https://179relations.net/action/199

(記事を書いた人 かんちゃん)

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179RELATIONS RADIO #8~ゲスト 村上晴花さん